(1) 主な教育・研究の概要
1)神戸親和女子大学
1 卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー) |
文学部 総合文化学科
総合文化学科では、本学の課程を修め、卒業要件の単位修得と必修等の条件を満たした上で、(1)日本語運用能力や、英語・中国語のコミュニケーション能力を高め、異文化間交流を積極的に行う力、(2)国際的な視野にもとづく批判力、判断力、課題解決力を備え、社会が抱えるさまざまな問題に積極的に関わっていく力、(3)ICTを利用し、国際社会に発信し、新しい情報社会に参画する力、を身につけ、次の@、Aに掲げる専門的な資質能力のうち少なくとも1つを修得した者に対し学位を授与します。
-
日本語についての正しい知識や運用能力を高め、日本文化の文化的・歴史的背景を、人文学の方法論を用いて判断・理解することで、人や文化に深い関心と理解を持ち、自ら課題を設定・探究することができる。
- 国際共通語としての英語の理解力と表現力を高め、国際文化への正しい理解と心的態度の醸成を通じて、地球規模の共生社会に主体的に参加できる。
発達教育学部 児童教育学科
児童教育学科では、本学の課程を修め、卒業要件の単位修得と必修等の条件を満たした上で、子どもの教育と発達に関する専門的知識と技能を修得し、全人的な教養に裏打ちされた専門性と豊かな実践力を身に付けた教育・保育人材として、下記の専門的な能力・資質を身に付けた者に対して学位を授与します。
- 使命感と責任感をもって人間愛にあふれた教育・保育を実践することができる。
- 教育・保育に関する専門的知識や技能に基づいて主体的・創造的に思考し、判断し、表現することができる。
- 豊かな社会性や人間関係形成力を養い、他者と協働することができる。
- 教育・保育に関する国際的な視野をもって社会に貢献し、地域に根ざして活動することができる。
発達教育学部 心理学科
心理学科では、本学の課程を修め、卒業要件の単位修得と必修等の条件を満たした上で、多様な現代社会において、心理学の専門知識に基づき、自己及び人々の心身の健康と生産的な人間関係の構築に貢献できる力を身につけ、次の1〜4に掲げるねらいを達成した者に対し学位を授与します。
- 科学的、論理的、合理的方法による人間を理解する力を身につける。
- 対人関係の維持・発展のための倫理と実践する力を身につける。
- いろいろな事態での問題解決能力を身につける。
- 社会への貢献能力を身につける。
発達教育学部 福祉臨床学科
福祉臨床学科では、本学の課程を修め、卒業要件の単位修得と必修等の条件を満たした上で、社会福祉に関する専門的知識と技能を身に付け、共生の精神を学び、次の@〜Bに掲げる専門的な資質能力のうち少なくとも1つを修得した者に対し学位を授与します。
- 社会福祉原理・思想を学ぶとともに福祉専門職として必要な知識・技術・価値を身につける。
- 障がい者から高齢者、子ども等における対人援助の重要な知識や専門的な技能を持つ社会福祉専門職(社会福祉士・保育士)として活動する力を身につける。
- 地域社会における社会活動に積極的に貢献できる力を身につける。
発達教育学部 ジュニアスポーツ教育学科
ジュニアスポーツ教育学科では、本学の課程を修め、卒業要件と必修等の条件を満たした上で、子どもの抱える発達と教育の諸問題に対応する専門的知識と技能を有し、スポーツ教育を担う力を身につけ、次の@〜Bに掲げる専門的な資質能力のうち少なくとも一つを修得した者に対して学位を授与します。
- 学校教育、学校体育・スポーツについての専門的知識を有し、学校等での臨地調査・実習を通して、健康・スポーツに関わる教育活動を、企画・実践・探求することができる。
- スポーツのパフォーマンス力の向上や心身の健康・発達に関する専門的知識を有し、学校、スポーツクラブ等の訪問、調査、ボランティアを通して、スポーツの指導を、企画・実践・探求することができる。
- スポーツクラブ等の組織経営及び地域スポーツの活性化に関する専門的知識を有し、地域の 健康・スポーツ関連機関・施設等の訪問、調査、ボランティアを通して、スポーツクラブや地域の課題を発見するとともにその解決の手立てを企画・実践・探求することができる。
共通教育
本学の「共通教育」では、学士課程において総合的判断力をもち主体的に社会に対応できる能力を身につけることを目的とし、「ベイシック・スキル」、「リベラルアーツ」、「キャリアデザイン」、「日本語コミュニケーション(留学生)」に区分して科目を配置します。
その際に、学生の成長のための3つの基礎能力として、「英語等運用能力」、「情報活用能力」、「論理的文章構成力」の育成を重視します。
(1)教育内容
- 4年間の学修の基礎となる共通教育は、幅広い学問分野を展望し、全人的な教養を身につけるための諸科目で構成します。ベイシック・スキル、リベラルアーツに関する諸科目から20単位以上を修得します。共通教育科目群の中で「ベイシック・スキル」は全学生必修科目です。「基礎演習T、U」、「健康行動学」、「ICT基礎T・U」、「総合英語T・U」、「Interactive English T・U」を配します。「基礎演習T、U」は、初年次教育の中心的な科目です。
- 英語教育科目は、上記「ベイシック・スキル」に配置するとともに、「リベラルアーツ」の中の「外国語コミュニケーション」にも配置します。
- 「リベラルアーツ」では、「外国語コミュニケーション」「文化の中の人間」「現代社会と市民」「女性をとりまく社会」「生命と自然」「多文化を生きる」「情報リテラシー」の分野に分けて科目を配置し、専門教育を支える幅広い知識を身につけます。
- 「キャリアデザイン」では、職業観・キャリアプランの形成や、採用試験の対策に向けた科目を配置しています。
- 「日本語コミュニケーション(留学生)」では、留学生が日本語の基礎を学べる科目を配置します。
- 学びの順序性、継続性、発展性を十分に配慮して教育課程を編成します。
(2)教育方法
- 学修内容や学生の学び方に対応させて、講義、演習、実習という授業形態を適正に配置します。
- 学生の主体的、探究的な学びを実現するため、アクティブ・ラーニングの方法を取り入れた授業を展開します。
- 英語教育では、ネイティブスピーカーによるコミュニケーション力の育成を重視した教育をいます。
- キャリアデザインの分野では、採用試験対策、現場で学ぶインターンシップなど、実践的な授業を展開します。
(3)教育評価
各科目の学修成果の評価は、シラバスに定める成績評価方法により行います。
文学部 総合文化学科
本学科は、卒業認定及び学位授与の基本方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、共通教育科目及び専門教育科目を体系的に編成し、講義、演習、実習等の教育方法を適切に実施し、実施された教育の評価を行います。
(1)教育内容
- 総合文化学科の専門教育(日本語・日本文化、国際コミュニケーション)に関する科目は、1年次より4年次まで基礎的なものから実践的なものへの発展的な学びとなるよう留意して、系統的、体系的に配置します。
- 総合文化学科の必修科目は、基本科目と演習科目によって構成します。基本科目として国際社会と日本文化への視野を広げるために「国際文化概論」「地域文化概論」「国際ボランティア論」「異文化コミュニケーション論」「東アジア文化論」「日本文化史」を配します。また、国際的な共通語である英語の基礎力をつける「TOEICT・U」、ICT運用力を養う「情報とコミュニケーション」を置きます。さらに、必修の演習科目として、2年次には「総合文化基礎演習」を配し、専門分野の学修への足掛かりとします。3、4年次の「総合文化専門演習」では、自らの専門分野における探究的な学びを深めます。4年次の「卒業研究」は学修・研究の集大成として位置づけます。
- 1年次より、日本語・日本文化コース、国際コミュニケーションコースに分けて専攻分野を見通したカリキュラムを構成します。日本語・日本文化コースは、日本語・日本文化への理解を深める科目を配します。「日本語リーディング&ライティングT・U」では論文作成に向けた力を培い、また「日本文学概論」や「日本語教授法」など国語科教員養成、日本語教育資格取得に必要な科目を置きます。また、国際コミュニケーションコースでは、1年間の英語圏または中国への留学を実施します。併せて留学前、留学後に英語や中国語の高い運用能力を身につける科目を配します。これらは総合文化学科の教育課程における基幹科目として設定します。
- 日本語・日本文化コース、国際コミュニケーションコースの学びを深め、言語運用力や教育技能を磨くために、発展科目を置きます。併せて、発展科目には学科共通科目としてキャリア支援科目群を設置し、観光学やメディア研究、ICTなど特定の産業における専門知識や見識を深めるための科目群を配します。1年次から開講するフィールドスタディ科目では、地域での活動調査を通じて、問題解決力、企画力など、実践力を育成します。
- 教育課程編成の一つの特徴として、オンキャンパスの学びとオフキャンパスの学びの融合があります。オフキャンパス教育は、学外での主体的な体験活動、あるいは座学ではない体験的学修を旨とする教育です。各種の学外実習科目、海外研修科目などがこれに属します(各種のボランティア活動など、単位化されていないものも広義のオフキャンパス教育に含まれており、これらの活動に参加することを推奨します)。机上を離れて、大学を離れての主体的な活動による生きた学びを教育課程の一環として展開します。
(2)教育方法
- 単位修得に必要な学習時間を確保するため、学生が1年間に履修することのできる総単位数を50単位未満に設定します。
- 学修内容や学生の学び方に対応させて、講義、演習、実習という授業形態を適正に配置します。
- 学生の主体的、探究的な学びを実現するため、アクティブ・ラーニングの方法を取り入れた授業を展開します。
- 学びの順序性、継続性、発展性を十分に配慮して教育課程を配列します。
- 1年次必修科目の「TOEICT・U」は、A(Advanced)、B(Basic)のグレード別のクラスに分けることで、英語の習熟度に応じた演習を行います。年度初めにTOEIC IPを実施し、その成績により受講クラスを決定します。
- 「フィールドスタディT・U・V」のほか、海外研修科目(「長期留学T・U」「海外語学研修」「日本語教育実習」など)をオフキャンパスの主要科目として配列します。
- 学生の自己達成感、自己効力感を高めるため、また学修成果を可視化するため、「総合文化基礎演習T・U」「日本語リーディング&ライティングT・U」など一部の科目にふりかえりを行う教育方法を取り入れます。高等学校・中学校教諭一種免許状(国語)の教職科目については、学生自身が自らの学修過程をドキュメント化し、学びの自己確認をしながら学修成果を積み重ねていけるよう、「履修カルテ」を導入します。
(3)教育評価
- 履修科目の成績評価として、GPA(グレード・ポイント・アベレージ)制度を活用します。学生が自らの学習成績を的確に把握し、より適正な履修計画を立てることができるように支援します。
- 4年間の学修の総まとめとして「卒業研究」(6単位、必修)を行い、学修成果の総括的評価を行います。
発達教育学部 児童教育学科
本学科は、卒業認定及び学位授与の基本方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、共通教育科目及び専門教育科目を体系的に編成し、講義、演習、実技、実習等の教育方法を適切に実施し、実施された教育の評価を行います。
(1)教育内容
- 児童教育学科カリキュラムの中の発展科目に位置づけられている「海外教育事情」は、英語によって行われる授業です。
- 児童教育学分野の専門教育(児童教育、幼児教育、保育、特別支援教育)に関する科目は、1年次より4年次まで基礎的なものから実践的なものへの発展的な学びとなるよう留意して、系統的、体系的に配置します。
- 児童教育学科の必修科目は、基本科目と演習科目によって構成します。基本科目として「教育原理」、「教育心理学」、「人権教育の研究」を配します。演習科目として、2年次には「児童教育学基礎演習」を配し、専門分野の学修への足掛かりとします。3、4年次の「児童教育学専門演習」では、自らの専門分野における探究的な学びを深めます。4年次の「卒業研究」は学修・研究の集大成として位置づけます。
- 1年次より、初等教育学コース、幼児教育学コース、保育学コースに分けて専攻分野を見通したカリキュラムを構成します。初等教育学コースは、小学校教育に関する科目を中心として、幼稚園教育及び特別支援教育に関する科目を配します。幼児教育学コースは、幼稚園教育に関する科目を中心として、小学校教育及び特別支援教育に関する科目を配します。保育学コースは、保育士養成科目及び幼稚園教育に関する科目を配します。これらは児童教育学科の教育課程における基幹科目として設定します。
- 専門性を高め深めるための8分野の学びのプログラム(児童英語プログラム、児童文学・絵本プログラム芸術・体育プログラム、教育学・教育心理学プログラム、特別支援教育プログラム、キッズサイエンスプログラム、オフキャンパスプログラム)を、児童教育学科の教育課程における発展科目として設定します。
- 教育課程編成の一つの特徴として、オンキャンパスの学びとオフキャンパスの学びの融合があります。オフキャンパス教育は、学外での主体的な体験活動、あるいは座学ではない体験的学修を旨とする教育です。各種の学外実習科目、海外研修科目などがこれに属します(プレイルームでの保育体験、スクールサポーター体験、各種のボランティア活動など、単位化されていないものも広義のオフキャンパス教育に含まれており、これらの活動に参加することを推奨します)。机上を離れて、大学を離れての主体的な活動による生きた学びを教育課程の一環として展開します。
(2)教育方法
- 単位修得に必要な学習時間を確保するため、学生が1年間に履修することのできる総単位数を50単位未満に設定します。
- 学修内容や学生の学び方に対応させて、講義、演習、実技、実習という授業形態を適正に配置します。
- 学生の主体的、探究的な学びを実現するため、アクティブ・ラーニングの方法を取り入れた授業を展開します。
- 学びの順序性、継続性、発展性を十分に配慮して教育課程を配列します。
- 海外研修科目(「海外芸術・教育研修」、「海外教育実地研究」など)をオフキャンパスの主要科目として配列します。
- 学生の自己達成感、自己効力感を高めるため、また学修成果を可視化するため、ふりかえりを行う教育方法を取り入れます。児童教育学科での学びの中心的な位置を占める教職科目については、学生自身が自らの学修過程をドキュメント化し、学びの自己確認をしながら学修成果を積み重ねていけるよう、「履修カルテ」を導入します。
(3)教育評価
- 履修科目の成績評価として、GPA(グレード・ポイント・アベレージ)制度を活用します。学生が自らの学習成績を的確に把握し、より適正な履修計画を立てることができるように支援します。
- 4年間の学修の総まとめとして「卒業研究」(6単位、必修)を行い、学修成果の総括的評価を行います。
発達教育学部 心理学科
本学科は、卒業認定及び学位授与の基本方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、共通教育科目及び専門教育科目を体系的に編成し、講義、演習、実習等の教育方法を適切に実施し、実施された教育の評価を行います。
(1)教育内容
- 心理学分野の専門教育に関する科目は、1年次より4年次まで基礎的なもの(概論など)から専門的なものへの発展的な学びとなるよう留意して、系統的、体系的に配置します。
- 心理学科の必修科目は、基本科目と演習科目によって構成します。基本科目として「学習・言語心理学」、「臨床心理学概論」、「発達心理学概論」、「感情・人格心理学」、「健康・医療心理学」、「心理学研究法T」、「心理学実験・実習A・B」を配します。演習科目として、2年次には「心理学基礎演習」を配し、専門分野の学修への足掛かりとします。3、4年次の「心理学専門演習」では、自らの専門分野における探究的な学びを深めます。4年次の「卒業研究」は学修・研究の集大成として位置づけます。
- コース制は取らず、1年次より、基幹科目を現代女性のための心理学プログラム、子どものこころがわかるプログラム、公認心理師・臨床心理士(心の専門家)プログラムの3プログラムと発展科目に分けて、将来の進路を見通した心理学が学べるカリキュラムを構成します。現代女性のための心理学プログラムは、日々の生活で経験することや、興味深い事柄をテーマにした心理学を学び、将来の職業や家庭生活に役立つ知識・理解を紹介します。子どものこころがわかるプログラムは、子どもたちのこころとその発達を深く理解し、理論と実践をバランスよく習得しながら、子どもや保護者、地域社会を支援できる能力を身につけられる科目を配します。公認心理師・臨床心理士(心の専門家)プログラムは、将来、公認心理師や臨床心理士をめざすひとのために、その基礎となる科目(「心理学的支援法」、「精神疾患とその治療」、「心理実習」など)を配します。
- 教育課程編成の一つの特徴として、オンキャンパスの学びとオフキャンパスの学びの融合があります。学外での主体的な体験活動、あるいは座学ではない体験的学修を旨とする教育です。学外実習科目(「子ども実習」)、「海外心理学研修」などがこれに属します(キッズオープンキャンパスへの参加、スクールサポーター体験、各種のボランティア活動など、単位化されていないものも広義のオフキャンパス教育に含まれており、これらの活動に参加することを推奨します)。机上を離れて、大学を離れての主体的な活動による生きた学びを教育課程の一環として展開します。
(2)教育方法
- 単位修得に必要な学習時間を確保するため、学生が1年間に履修することのできる総単位数を50単位未満に設定します。
- 学修内容や学生の学び方に対応させて、講義、演習、実習という授業形態を適正に配置します。
- 学生の主体的、探究的な学びを実現するため、アクティブ・ラーニングの方法を取り入れた授業を展開します。
- 学びの順序性、継続性、発展性を十分に配慮して教育課程を配列します。
- 海外研修科目(「海外心理学研修」など)をオフキャンパスの主要科目として配列します。
(3)教育評価
- 履修科目の成績評価として、GPA(グレード・ポイント・アベレージ)制度を活用します。学生が自らの学習成績を的確に把握し、より適正な履修計画を立てることができるように支援します。
4年間の学修の総まとめとして「卒業研究」(6単位、必修)を行い、学修成果の
総括的評価を行います。
発達教育学部 福祉臨床学科
本学科は、卒業認定及び学位授与の基本方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、共通教育科目及び専門教育科目を体系的に編成し、講義、演習、実技、実習等の教育方法を適切に実施し、実施された教育の評価を行います。
(1)教育内容
- 福祉臨床学科の専門教育(社会福祉、保育)に関する科目は、1年次より4年次まで基礎的なものから実践的なものへの発展的な学びとなるよう留意して、系統的、体系的に配置します。
- 福祉臨床学科の必修科目は、基本科目と演習科目によって構成します。基本科目として「社会福祉概論T・U」「社会福祉援助技術論T・U」、「児童福祉論」、「障害福祉論」、「老人福祉論」、「地域福祉論」を配します。演習科目として、2年次には「福祉臨床基礎演習T・U」を配し、専門分野の学修への足掛かりとします。3、4年次の「福祉専門演習T・U・V・W」では、自らの専門分野における探究的な学びを深めます。4年次の「卒業研究」は学修・研究の集大成として位置づけます。
- 発達教育学部内共通科目として、「子育てと社会」、「青年心理学」、「福祉と人権」、「スポーツ文化事情」等、各学科の特徴を浮き彫りにした科目を配します。
- 2年次より、専門教育科目群は、「社会福祉」「子ども福祉」の2つのコースに分けて専攻分野を見通したカリキュラムを構成します。社会福祉コースは、社会福祉士国家試験受験資格取得に関する科目を配します。子ども福祉コースは、保育士養成科目を配します。これらは福祉臨床学科の教育課程における基幹科目として設定します。
- 専門性を高め深めるための相談援助に関する演習、実習指導、実習、家族援助論、福祉レクレーション論、海外福祉研修、福祉施設実地研修を、福祉臨床学科の教育課程における発展科目として設定します。
- 教育課程編成の一つの特徴として、オンキャンパスの学びとオフキャンパスの学びの融合があります。オフキャンパス教育は、学外での主体的な体験活動、あるいは座学ではない体験的学修を旨とする教育です。各種の学外実習科目、海外研修科目などがこれに属します(学内に地域の幼児と母親、高齢者を招き交流をはかるふれあい活動、学外に出かけ障がい者や子ども、地域に働きかけるボランティア活動などを行う地域福祉活動、単位化されていないものも広義のオフキャンパス教育に含まれており、これらの活動に参加することを推奨します)。机上を離れて、大学を離れての主体的な活動による生きた学びを教育課程の一環として展開します。
(2)教育方法
- 単位修得に必要な学習時間を確保するため、学生が1年間に履修することのできる総単位数を50単位未満に設定します。
- 学修内容や学生の学び方に対応させて、講義、演習、実技、実習という授業形態を適正に配置します。
- 学生の主体的、探究的な学びを実現するため、アクティブ・ラーニングの方法を取り入れた授業を展開します。
- 学びの順序性、継続性、発展性を十分に配慮して教育課程を配列します。
- 海外研修科目(「海外福祉研修」など)をオフキャンパスの主要科目として配列します。
- 学生の自己達成感、自己効力感を高めるため、また学修成果を可視化するため、ふりかえりを行う教育方法を取り入れます。
(3)教育評価
- 履修科目の成績評価として、GPA(グレード・ポイント・アベレージ)制度を活用します。学生が自らの学習成績を的確に把握し、より適正な履修計画を立てることができるように支援します。
- 4年間の学修の総まとめとして「卒業研究」(6単位、必修)を行い、学修成果の総括的評価を行います。
発達教育学部 ジュニアスポーツ教育学科
本学科は、卒業認定及び学位授与の基本方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、共通教育科目及び専門教育科目を体系的に編成し、講義、演習、実技、実習等の教育方法を適切に実施し、実施された教育の評価を行います。
(1)教育内容
- ジュニアスポーツ教育学分野の専門教育(身体教育学、スポーツ科学、応用健康科学)に関する科目は、1年次より4年次まで基礎的なものから実践的なものへの発展的な学びとなるよう留意して、系統的、体系的に配置します。
- ジュニアスポーツ教育学科の必修科目は、基本科目と演習科目によって構成します。基本科目として「ジュニアスポーツ教育学総論」、「ジュニアスポーツ実践」、「ジュニアスポーツ指導者論」「運動発達心理学」を配します。演習科目として、2年次には「ジュニアスポーツ教育基礎演習」を配し、専門分野の学修への足掛かりとします。3、4年次の「ジュニアスポーツ教育専門演習」では、自らの専門分野における探究的な学びを深めます。4年次の「卒業研究」は学修・研究の集大成として位置づけます。
- 1年次より、学校体育・スポーツ教育コース、スポーツ心理・健康福祉コース、生涯スポーツ・マネジメントコースに分けて専攻分野を見通したカリキュラムを構成します。学校体育・スポーツ教育コースは、中学校・高等学校の保健体育教育に関する科目を中心として、体育・スポーツ諸科学に関する科目を配します。スポーツ心理・健康福祉コースは、運動や健康についての心理学に関する科目を中心として、体育・スポーツ諸科学に関する科目を配します。生涯スポーツ・マネジメントコースは、地域スポーツやスポーツの組織・組織運営に関する科目を中心に、体育・スポーツ諸科学に関する科目を配します。これらはジュニアスポーツ教育学科の教育課程における基幹科目として設定されています。
- 教育課程編成の一つの特徴として、オンキャンパスの学びとオフキャンパスの学びの融合があります。オフキャンパス教育は、学外での主体的な体験活動、あるいは座学ではない体験的学修を旨とする教育です。各種の学外実習科目、海外研修科目などがこれに属します(各種のボランティア活動など、単位化されていないものも広義のオフキャンパス教育に含まれており、これらの活動に参加することを推奨します)。机上を離れて、大学を離れての主体的な活動による生きた学びを教育課程の一環として展開します。
(2)教育方法
- 単位修得に必要な学習時間を確保するため、学生が1年間に履修することのできる総単位数を50単位未満に設定します。
- 学修内容や学生の学び方に対応させて、講義、演習、実技、実習という授業形態を適正に配置します。
- 学生の主体的、探究的な学びを実現するため、アクティブ・ラーニングの方法を取り入れた授業を展開します。
- 学びの順序性、継続性、発展性を十分に配慮して教育課程を配列します。
- 海外研修科目(「海外スポーツ教育・文化研修」など)をオフキャンパスの主要科目として配列します。
- 学生の自己達成感、自己効力感を高めるため、また学修成果を可視化するため、ふりかえりを行う教育方法を取り入れます。ジュニアスポーツ教育学科での学びの中心的な位置を占める教職科目については、学生自身が自らの学修過程をドキュメント化し、学びの自己確認をしながら学修成果を積み重ねていけるよう、「履修カルテ」を導入します。
(3)教育評価
- 履修科目の成績評価として、GPA(グレード・ポイント・アベレージ)制度を活用します。学生が自らの学習成績を的確に把握し、より適正な履修計画を立てることができるように支援します。
4年間の学修の総まとめとして「卒業研究」(6単位、必修)を行い、学修成果の総括的評価を行います。
3 入学者の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー) |
文学部 総合文化学科
総合文化学科では、日本語運用能力や、英語・中国語のコミュニケーション能力を高め、異文化間交流を積極的に行う力、社会が抱えるさまざまな問題に積極的に関わる力、ICTを利用し、新しい情報社会に参画する力を持った人材を育成することを目的としています。
学生には、「論理的文章構成力」、「英語等運用能力」、「情報活用能力」、の3つの基礎能力を求めます。
そのため、国語科教員や日本語教員、公務員として、さらには航空業界など様々な民間事業所で活躍したいという強い意志があり、同時に、以下の点を満たしている人に入学して欲しいと考えています。
- 「国語」や「英語」の基礎的な学力を身に着けている人。調べ学習やプレゼンテーションに強い関心を持っている人はなおよい。
- 部活動などの課外活動に積極的に取り組んでいる人。ボランティア活動などに高い関心を持っている人はなおよい。
- 日本語の力や英語・中国語の力で自身の人生を切り拓こうと考えている人。
発達教育学部 児童教育学科
児童教育学科では、子どもの教育と発達に関する専門的知識と技能を持った実践力のある人材を育成することを目的としています。
学生には、子ども理解や教育・保育方法に関する理論を学ぶとともに、行事やボランティア活動に参加したり、異文化交流などにも積極的に参加することも求めます。
そのため、児童教育学科では、幼稚園・小学校・中学校(数学・英語)、特別支援学校の教員、あるいは保育士になりたいという強い意志があり、同時に、以下の点を満たしている人に入学してほしいと考えています。
- 専門的知識を学ぶ前提として、基礎学力を幅広く身につけている人。より得意な分野があればなおよい。
- 部活動などの課外活動やボランティア活動などに積極的に取り組んでいる人。
- 他者を尊重し、理解し、交流を図ろうとする積極的な姿勢を持っている人。
発達教育学部 心理学科
心理学科では、その専門知識を活用し、自分自身や他の人々の心身の健康と良好な人間関係の構築に貢献できる人材を育成することを目的としています。
心理学は、一般にイメージされるよりもずっと広い領域やテーマを扱います。したがって、学生には、心理学の専門的知識を学修するとともに、柔軟性や広い視野を持ち、様々なことを積極的に学ぶことを求めます。
そのため、心理学科では、将来心理学で学んだ知識や手法で社会に貢献したいという強い意志があり、同時に、以下の点を満たしている人に入学してほしいと考えています。
- 専門的知識を学ぶ前提として、基礎学力をしっかりと身につけている人。
- 日々の生活における人の内面や行動に関心を持っている人。あるいは、子どもの内面やその成長に関心を持っている人。
- 悩んでいる人たちに寄り添い、その役に立ちたいと思っている人。
発達教育学部 ジュニアスポーツ教育学科
ジュニアスポーツ教育学科では、子どもの抱える、発達と教育の諸問題に対応する専門的知識と技能を有し、スポーツ教育を担う人材を育成することを目的としています。
学生には、学校体育・スポーツに関すること、スポーツのパフォーマンス力の向上や心身の健康・発達に関すること、スポーツクラブ等の組織経営などに関することを専門的に学ぶことを求めます。また、スポーツ関連施設への訪問やボランティア活動に積極的に参加することを求めます。
そのため、ジュニアスポーツ教育学科では、将来、教職やスポーツ指導員、生涯学習の現場、あるいはスポーツ産業で活躍したいという強い意志があり、同時に、以下の点を満たしている人に入学してほしいと考えています。
- 入学後の学修に必要な基礎学力と、体育における実技能力をしっかりと習得している人。
- 子どもの身体や心の成長に合わせたスポーツ教育を理論と実践指導から学びたい人。
- スポーツマネジメントについて、イベント支援やインターンシップへの参加などを通して理論と実践の両面から学びたい人。
卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
通信教育部は「主として通信教育の方法による教育を受ける機会の拡充と、総合的判断力をもち主体的に社会に対応できる人間を育成すること」を目的として開設され、教育課程におけるテキスト並びにスクーリングによる学修と学外での実習、さらには課程外における実践的活動とを総合的に結びつけ、課題解決力や企画構成力を涵養するとともに、コミュニケーション力・表現力を育むことをめざします。
発達教育学部の教育目標は、「豊かな教養と専門的知識をもち、他の人々と協力して人間の発達と教育にかかる課題に取り組み、その解決に持続して努力できる人材、さらにそのような協働の活動においてイニシアティブのとれる人材を育成する。」であり、当該目標に照らして各学科において定められたねらいを達成することを課程修了の要件とします。
また、学位は、各学科の教育目標を達成するために設定された科目を履修し、必要単位を修得した者に授与します。
学科の学位授与の方針は、次のとおりです。
児童教育学科では、本学の課程を修めるために定める必修科目、選択必修科目を含めて必要となる単位数を修得し、卒業要件を満たしたうえで、本学科が掲げる教育目標である「子どもの教育と発達に関する専門的知識と技能をもった実践力のある人材を育成する。」に準拠して、次に挙げる専門的な資質能力を身に付けた者に対し学位を授与します。
- 使命感と責任感をもって人間愛にあふれた教育・保育を実践することができる。
- 教育・保育に関する専門的知識や技能に基づいて主体的・創造的に思考、判断し、表現することができる。
- 豊かな社会性や人間関係形成力をもち、他者と協働することができる。
- 教育・保育に関する国際的な視野をもって社会に貢献し、地域に根ざして活動することができる。 福祉臨床学科では、本学の課程を修めるために定める必修科目、選択必修科目を含めて
必要となる単位数を修得し、卒業要件を満たしたうえで、本学科が掲げる教育目標で
ある「社会福祉に関する専門的知識と技能を持った人材、とりわけ、人々と共生の
福祉の心をもった人材を育成する。」に準拠して、次に挙げる専門的な資質能力を身に
付けた者に対し学位を授与します。
- 社会福祉の原理・思想を理解し、社会福祉専門職として必要な知識・技術・価値を体現することができる。
- 子どもから障がい者、高齢者等における対人援助の重要な知識や専門的な技能をもって社会福祉専門職として活動することができる。
- 地域社会における社会活動に積極的に貢献することができる。
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
通信教育部では、卒業認定及び学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、共通教育科目群及び専門教育科目群を体系的に編成し、通信教育独自の学習方法であるテキスト履修科目と集中講義形式で開講するスクーリング履修科目との適切なバランスの下に、講義、演習、実技、実習等の教育方法を適切に実施し、実施された教育の評価を行います。
通信教育部児童教育学科の教育内容、教育方法、教育評価は次のとおりです。
(1)教育内容
- 学修の基礎となる共通教育科目群は、幅広い学問分野を展望し、全人的な教養を身につけるためのベイシック・スキル、コモン・センス、総合学習に関する諸科目で構成します。なお、共通教育科目群のベイシック・スキルのうち「通信教育入門」は必修科目です。
- 児童教育学分野の専門教育(児童教育、幼児教育、保育、特別支援教育)に関する科目は、基礎的なものから実践的なものへの発展的な学びとなるよう留意して、系統的、体系的に配置します。
- 児童教育学科の必修科目は、基本科目と演習科目によって構成します。基本科目には、教育に関する基本的な知見を養う科目、教育という観点から心理学や人間の在り方にアプローチする科目を配します。また、3年次及び4年次に演習科目を配し、自らの専門分野における探究的な学びを深めます。
- 児童教育学科の選択科目は、基幹科目と発展科目によって構成します。また、初等教育学コース、幼児教育学コース、保育学コース、学校心理学・教育学コースに分けて専攻分野を見通したカリキュラムを構成します。初等教育学コースは、小学校教育に関する科目を中心として、幼稚園教育に関する科目を配します。幼児教育学コースは、幼稚園教育に関する科目を中心として、小学校教育に関する科目を配します。保育学コースは、保育士養成科目及び幼稚園教育に関する科目を配します。学校心理学・教育学コースは、児童及び幼児の心理学と教育学に関する科目を中心に配します。
- 教育課程編成の一つの特徴として、オンキャンパスの学びとオフキャンパスの学びの融合があります。オフキャンパス教育は、学外での体験的学修や主体的な体験活動を旨とする教育です。各種の学外実習科目がこれに属します。また、日常生活における専攻分野に関連する主体的な活動等も通信教育部の生きた学びの一環です。
(2)教育方法
- 学修内容や学生の学び方に対応させて、通信教育独自の学習方法であるテキスト履修科目と集中講義形式で開講するスクーリング履修科目により、講義、演習、実技、実習という授業形態を適正に配置します。
- 学生の主体的、探究的な学びを実現するため、スクーリング履修科目ではアクティブ・ラーニングの方法を取り入れた授業を展開します。
- テキスト履修科目の主体的な学習により、基本的知識の習得をめざします。また、テキスト履修科目では、教員によるレポート添削、所見の記入及び学生からの「質問票」への回答により対話的学修が可能です。
- 学びの順序性、継続性、発展性を十分に配慮して教育課程を配列します。
- 児童教育学科での学びの中心的な位置を占める教職科目については、学生自身が自らの学修過程をドキュメント化し、学びの自己確認をしながら学修成果を積み重ねていけるよう、「履修カルテ」を導入します。
(3)教育評価
- 各科目の成績評価基準を「学習の手引き」に明示し、その基準に基づいて成績評価を行います。
- 成績評価の指標としてGPA(グレード・ポイント・アベレージ)制度を活用し、学生は自らの学習成果を数値により的確に把握でき、より適正に学習計画を立てることが可能です。
通信教育部福祉臨床学科の教育内容、教育方法、教育評価は次のとおりです。
(1)教育内容
- 学修の基礎となる共通教育科目群は、幅広い学問分野を展望し、全人的な教養を身につけるためのベイシック・スキル、コモン・センス、総合学習に関する諸科目で構成します。なお、共通教育科目群のベイシック・スキルのうち「通信教育入門」は必修科目です。
- 福祉臨床学科の専門教育(社会福祉)に関する科目は、基礎的なものから実践的なものへの発展的な学びとなるよう留意して、系統的、体系的に配置します。
- 福祉臨床学科の必修科目は、基本科目と演習科目によって構成します。基本科目には、社会福祉に必須の専門知識と方法・技術の修得並びに地域の福祉諸問題への対応にかかわる基本的な知見を養うための科目を配します。また、3年次及び4年次に演習科目を配し、自らの専門分野における探究的な学びを深めます。
- 福祉臨床学科の選択科目は、基幹科目と発展科目によって構成します。また、社会福祉士国家試験指定科目を中心に配します。
- 教育課程編成の一つの特徴として、オンキャンパスの学びとオフキャンパスの学びの融合があります。オフキャンパス教育は、学外での体験的学修や主体的な体験活動を旨とする教育です。各種の学外実習科目がこれに属します。また、日常生活における専攻分野に関連する主体的な活動等も通信教育部の生きた学びの一環です。
(2)教育方法
- 学修内容や学生の学び方に対応させて、通信教育独自の学習方法であるテキスト履修科目と集中講義形式で開講するスクーリング履修科目により、講義、演習、実習という授業形態を適正に配置します。
- 学生の主体的、探究的な学びを実現するため、スクーリング履修科目ではアクティブ・ラーニングの方法を取り入れた授業を展開します。
- テキスト履修科目の主体的な学習により、基本的知識の習得をめざします。また、テキスト履修科目では、教員によるレポート添削、所見の記入及び学生からの「質問票」への回答により対話的学修が可能です。
- 学びの順序性、継続性、発展性を十分に配慮して教育課程を配列します。
(3)教育評価
- 各科目の成績評価基準を「学習の手引き」に明示し、その基準に基づいて成績評価を行います。
- 成績評価の指標としてGPA(グレード・ポイント・アベレージ)制度を活用し、学生は自らの学習成果を数値により的確に把握でき、より適正に学習計画を立てることが可能です。
入学者の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)
通信教育部は、「通信教育の方法による教育を受ける機会の拡充と、総合的判断力をもち主体的に社会に対応できる人間を育成すること」を目的としており、印刷教材等による授業であるテキスト履修科目では自主的自律的に学習すること、面接授業であるスクーリング履修科目では積極的能動的に受講することを求めます。
そのため、通信教育部では、児童教育または社会福祉を学ぼうとする意欲があり、同時に、以下の点を満たしている人に入学してほしいと考えています。
- 専門的知識、技能を学ぶ前提として、入学後の学びに必要となる基礎的教養を幅広くしっかりと身につけている人。
- 学習と生活とのバランスを取り、持続的に学ぼうとする強い意志がある人。
- 他者を尊重、理解し協同しようという姿勢を持っている人。
文学研究科 心理臨床学専攻
修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
大学院心理臨床学専攻では、本大学院の教育目的を達成するために設定された科目を履修し、基準となる単位数を修得した上で、本専攻が教育目標として掲げる、以下に示す3つの専門的な資質能力を通じて専門的職業に寄与できる者に対し学位を授与します。
- 心理臨床に関わる領域あるいはその近接領域に関わる領域の幅広い高度な知識を習得し、活用できる。
- 心理臨床実践の経験を豊富にもち、保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働等分野で実践できる。
- 研究能力を高め、専門的知識に裏付けられた修士論文を作成できる。
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
本心理臨床学専攻では、修了認定・学位授与の基本方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、専門分野の学問を専門的に深く学ぶための専門教育科目群を体系的に編成し、講義、演習、実習等の教育方法を適切に実施し、実施された教育の評価を行います。
(1)教育内容
- 心理臨床に関わる領域あるいはその近接領域に関わる領域の幅広い高度な知識の習得のため、必修科目として「臨床心理学特論T・U」、「カウンセリング特論T(心理支援に関する理論と実践)・U」、「臨床心理査定演習T(心理的アセスメントに関する理論と実践)・U」を配します。また、選択必修科目として「心理学研究法特論」、「心理学統計法特論」、「神経心理学特論」、「学校臨床心理学特論(教育分野に関する理論と支援の展開)」、「認知行動療法特論(心理支援に関する理論と実践)」、「社会心理学特論(産業・労働分野に関する理論と支援の展開)」、「対人行動学特論」、「コミュニティ心理学特論(家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践)」、「司法・犯罪心理学特論(司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開)」、「精神医学特論(保健医療分野に関する理論と支援の展開)」、「精神保健学特論(心の健康教育に関する理論と実践)」、「福祉心理学特論(福祉分野に関する理論と支援の展開)」、「心理療法特論」、「発達臨床心理学特論」、「投映法特論」を配します。
- 心理臨床実践の経験を豊富にもつため、必修科目として「臨床心理基礎実習」、「臨床心理実習U」、「相談指導T・U」を配し、学内(心理・教育相談室)及び学外(病院・施設)での実習を数多く取り入れ、事例の発表と検討(ケースカンファレンス)を通して、実践活動の深化を図ります。
- 研究能力を高めるため、必修科目として「特別研究T・U」、「心理臨床学演習T・U・V・W」を配し、1年次より集団指導の段階から個別指導へ移行する中で、院生が呈示する。研究テーマと研究計画に基づいて、「心理学研究法特論」、「心理学統計法特論」などで習得した専門知識に裏付けられた修士論文の作成を図ります。
(2)教育方法
- 幅広い専門知識の修得のため、バランスを考え、院生が単位修得に必要な学習時間を確保できるよう必修科目と選択科目を設定します。
- 心理臨床の実践力を身に付けるため、臨床心理士及び公認心理師に必要な基本的スキルと態度の体得、さらに心理相談業務の把握と実践的技能の修得ができるよう実習内容を設定します。
- 研究能力を高めるため、1年次前半の集団指導では卒業論文の発表を通じて、研究における科学性と臨床における個別性との関連性について理解を進め、個別指導では各院生の設定したテーマ・研究方法・データ分析の適切性を検討し、各院生が質の高い修士論文を完成できるよう「特別研究」、「心理臨床学演習」を設定します。
(3)教育評価
- 履修科目の成績評価として、GPA(グレード・ポイント・アベレージ)制度を活用します。院生が自らの学習成績を的確に把握し、より適正な履修計画を立てることができるように支援します。
- 修士論文の評価は、修士論文ルーブリック評価基準に従い、各評価項目のA評価・B評価・C評価・D評価の程度によって、大学院担当教員の合議の上、決定します。
入学者の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)
心理臨床学専攻では、学部における教育に関する一般的及び専門的教養の基礎の上に、心理学を教授し、深広な学識と研究能力を養うとともに、心理学に関する高度な専門的知識を有する臨床心理士及び公認心理師の育成を目的としています。
院生には、広汎で多様な専門科目の習得を求めています。また、そのために、基礎学力や一般教養をはじめ、人間に対する強い探究心と深い理解力、豊かな共感性を求めています。
そのため、臨床心理士及び公認心理師になりたいという強い意志があり、同時に、次のような人に入学してほしいと考えています。
- 心理学に関する専門的教養を身に付けている人。
- 研究に対する積極性と臨床実践への熱意を持った人。
- 臨床心理士及び公認心理師として生涯学習と自己成長に向けて努力する人。
大学院 文学研究科 教育学専攻
修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
大学院教育学専攻では、本大学院の教育目的を達成するために設定された科目を履修し、基準となる単位数を修得した上で、本専攻が教育目標として掲げる、以下に示す3つの専門的な資質能力を通じて専門的職業に寄与できる者に対し学位を授与します。
- 学校教育を中心に教育が直面するさまざまな課題に適切に対応する高度な専門的知識を修得し、活用できる。
- 様々な教育現場において豊かな実践力と高度な指導力を備えた教育者となる。
- 研究能力を高め、専門的知識に裏付けられた修士論文を作成できる。
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
本教育学専攻は、修了認定・学位授与の基本方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、教育学分野、教育心理学分野、教科教育学・総合学習分野に関する専門的科目群を、深広な学識と研究能力を養えるように体系的に編成し、講義、演習等の教育方法を適切に実施し、実施された教育の評価を行います。
(1) 教育内容
- 豊かな研究能力を養うため、教育学専攻の基本科目を配します。「教育学演習」、「教育心理学演習」、「障害児教育演習」、「日本語教育演習」、「教科教育演習」等が属します。
- 教育学分野の専門的科目群には、教育の本質と目的、内容と方法について教育学的に深めることができる科目を配置します。教育学的認識を深める科目として、「教育哲学特論」、「道徳教育特論」、「カリキュラム特論」、「教育方法学特論」、「臨床教育学特論」、「教育社会学特論」等の科目を置きます。また、幼児教育の専門知識を深める科目として、「幼児教育学特論」、「幼児教育方法学特論」を置きます。
- 教育心理学分野の専門科目群には、子どもの発達と学習について心理学的に深めることができる科目を配します。心理学的認識を深める科目として、「教育心理学特論」、「発達心理学特論」、「学校心理学特論」、「学校カウンセリング特論」等の科目を置きます。また、「生徒指導特論」、「障害児教育特論」等、教育心理学系の発展科目も配します。
- 教科教育学・総合学習分野の専門科目群には、各教科及び総合学習について学際的に深めることができる科目を配します。教科の教育法を深める教科教育学分野では、「国語科教育特論」、「算数科教育特論」、「英語科教育特論」、「体育科教育特論」等を置きます。また、総合学習分野では、「総合学習特論」を置きます。さらに、「メディア教育特論」、「日本語教育特論」、「生涯福祉特論」、「ホリスティック教育特論」等、教育を学際的に広げ深める科目も配します。
- 教育学分野、教育心理学分野、教科教育学・総合学習分野に関する高度な認識と豊かな教育研究能力を身に付けるために、「英書講読(教育学、教育心理学)」を開きます。
- 専門的な学修と研究の集大成として、修士論文を作成します。そのための探究的な学びの授業として、特別研究を置きます。
(2)教育方法
- 幅広いかつ専門的な知識を修得するため、必修科目と選択必修科目をバランスよく設定し、院生が単位の修得に必要な学修時間を確保できるよう設定します。
- 教育学分野、教育心理学分野、教科教育学・総合学習分野のうち、一つの分野を選び、専門的に学修しますが、他の二つの分野を相補的に学修することによって、体系的に履修することができるようにします。
- 研究能力を高めるため、各演習の授業においては、徹底した個別指導を行います。
- 院生の主体的、探究的な学びを推進するため、アクティブ・ラーニングの方法を取り入れた授業を展開します。
- 小学校教諭専修免許状、幼稚園教諭専修免許状、学校心理士資格を取得できるような教育課程を配列します。また、学部の授業科目を科目等履修生として履修することによって、日本語教員資格を取得できるようにします。
(3)教育評価
- 履修科目の成績評価として、GPA(グレード・ポイント・アベレージ)制度を活用します。院生が自らの学修成績を的確に把握し、より適正な履修計画を立てることができるように支援します。
- 修士論文の評価は、主査、副査によって行います。
入学者の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)
教育学専攻では、学部における教育に関する一般的及び専門的教養の基礎の上に、教育学を教授し、深広な学識と研究能力を養うとともに、教育に関する高度な専門的知識を有する職業人の育成を目指します。
院生には、主体的、探求的な学びに向け、アクティブ・ラーニングの手法を取り入れた学びに積極的に参加することを求めています。また、教育に関する様々な科目について、学際的な履修を求めています。そのため、次のような人に入学してほしいと考えています。
- 教育に関する専門的教養を身に付けている人。
- 教育に関する高度な理論的・実践的研究に取り組む意欲を持った人。
- 教育に関わる職業人を目指す意志を持つ人。
2)親和女子高等学校・親和中学校
現代の開かれたグローバル社会で活躍する人材を育成するため、確かな学力を基盤として、知識活用能力を養うとともに自ら問題を発見し解決する能力を養う。
「知」「徳」「体」のいずれも偏ることなくバランスの取れた人間形成を目指すため以下の教育目標を設定する。
- 校訓「誠実・堅忍不抜・忠恕温和」を体現し豊かな人間性を育む。
- 広い視野と知識を持ち社会において主体的に活躍できる女性を育成する。
- 他者を理解し、他者と協働して社会の課題解決に取り組む女性を育成する。
上記の理念に基づき、以下のように教育目標を設定した。
- 確かな学力を身につけさせ、高い語学力、数理的理解力及び情報活用能力を養成する。
- 自ら主体的に学び、問題発見と問題解決能力を養成する。
- コミュニケーション能力を育成し、他者と協力して物事を達成する態度と能力を養成する。
(2) 中期的な計画(教学・人事・施設・財務等)及び事業計画の進捗・達成状況
◇ 神戸親和女子大学
1.教育研究支援
(1)教員の個人研究の促進と支援
- 研究室の整備、個人、共同研究費の支給、研究や出版に対しての助成を行っている。
- 在宅研究日を設け、週1日の研究専念時間の確保に努めている。
- 外部資金に関する情報公開及び科研費申請にかかる学内説明会を実施し、外部資金獲得のための支援を実施している。
2.学生支援
(1)勉学支援
- ラーニングコモンズの開設と展開
2016年3月、ラーニングコモンズを開設した。2018年度は、1日延べ平均162人、最多307人の利用者がいる。学生にとって、正課の課題をするだけの場ではなく、教員が呼びかけた勉強会も4種計37回開催されている。また、各種セミナーや学科行事等にも利用されている。
(2)国内外のインターンシップの拡充
(国内)
大学経由について、参加人数は変動なし(のべ14名)。
単位認定希望者は年々減少(今年度は2名)。就職ナビサイトを利用した参加人数は著しく増加した。
(海外)
海外インターンシップについては、ローマ、ミラノで教育実践を行い、参加学生のみならず受入学校からも高い評価を得た。
トロント、フィールドストーン校でのインターンシップは該当者がいなかった。
(3)奨学金制度の拡充
- 学費支援
・学費支援制度は、免除・貸与ともに毎年、選考を行い、執行をしている。
・授業料免除奨学金→当該年度の授業料を免除する。毎年5名を採用している。
・授業料貸与奨学金→当該年度の授業料を貸与。卒業後、貸与年数に応じ、返還。
毎年10名を採用している。
- 社会・文化・スポーツ分野及び学業における優秀な学生の表彰
神戸親和女子大学奨励奨学金規程に基づき、社会・文化・スポーツ分野において優秀な成績を残した学生を表彰している。また、学長賞として、GPA,TOEICの上位者に対して、表彰を行っている。
(4)特別に支援を必要とする学生の支援
- 障がいのある学生支援検討部会を学内に設置し、種々の問題に対応している
- 具体的には、メンバー間の定期的な情報共有の機会を設けたり、難聴の学生に対して、
FMマイク送受信機等を購入している。
(5)就職支援
- キャリア教育の充実
2017年度より低学年向けに『スタートアップ講座(以前は『基礎力養成講座』)』と名称を変更して学力向上等を目指した講座を開講するが、受講生の確保に苦慮している。
- 留学生の就職支援の強化
・大阪外国人雇用サービスセンター経由でのインターンシップに参加した。
・就職希望者への個別相談等の対応をした。
3.経営戦略
(1)入試戦略
- アドミッションポリシーの明確化と周知徹底
教学マネジメント会議でディプロマポリシー、カリキュラムポリシーとの整合性に留意しアドミッションポリシーを定め、Webページや大学案内、入学試験要項等で受験生に周知徹底を図った。
- Web出願の導入
2016年度入試より全ての入試でWeb出願を実施している。インターネット環境のない志願者にも対応しており概ね目標は達成できている。
(2)財務強化戦略
- 3つの目標の計画的達成(帰属収支差額・人件費比率・教育研究費比率)
2016年5月に「財政改善プロジェクト」を設置し、財政改善計画を策定した。これを見直した第2次財政改善計画においてはさらに事業活動収支差額比率等の改善に取り組んだ。
18年度の事業活動収支差額比率は大学単独で△2.3%、人件費比率は57.0%、教育研究費比率は32.0%であった。いずれも17年度の大学部門(文他複数学部)の平均を下回っているが、同規模大学の全国平均と比べて事業活動収支差額比率と人件費比率は全国平均を上回った。
教育研究経費比率については、13年度との比較で25.0%から32.0%へと7.0%改善した。
- 事業と予算の「選択と集中」の実施
予算編成については、理事長から示達される予算編成方針に基づき事業担当部署が予算申請書を作成し、学長によるヒアリング・事前相談を経て、10年構想5カ年計画を達成する うえで重要と考えられる事業に重点配分するよう配慮し、予算原案としてまとめている。
- 教職員の経営感覚の醸成
2016年度から毎年度の職員研修において、法人より決算報告について説明するとともに、理事長講話、研修講演においても財政についてのテーマを取り上げている。
大学執行部の教員に対しても職員研修において決算報告を説明している。
4.新規事業(2015年〜2018年)
- 英語による授業の開設(2015年〜)
総合文化学科「英米文化概論」「英語の歴史」、児童教育学科「海外教育事情」については、英語のみで授業を行っている。
- カリフォルニア大学バークレー校との連携事業の実施(2015年〜)
海外教育研修の際には、実際に本学の学生が訪問し、授業の様子を見学している。
5.主な施設計画
- 新たな校地の確保(2016年または2017年)
寄宿舎・倉庫・駐車場など多目的用途に使用可能な新たな校地を確保するため、神戸市 北区の大学近隣地(大学北側)に1,899uの土地(古家付)を購入した(2017年4月購入)。そのうち1,217uを2018年1月に教職員用駐車場(収容台数18台:アスファルト舗装)として改修し、現在使用している。
- ラーニングコモンズ・カフェの新築(2015年)
学生の自主的な学習を促進するため、グループ学習やディスカッションなど、さまざまな学習形態に対応したラーニンコモンズ棟(1階:カフェ、2階:ラーニングコモンズ等)が2016年3月に完成した。2018年度設置された学習教育総合センターが主体となり、学習 支援を行っている。
- 附属幼稚園の開設(2016年)
2016年4月附属親和幼稚園を三田市に開設した。
◇ 親和女子高等学校・親和中学校
1.教育戦略
- 授業力の向上
授業評価委員会による授業改善に向けた具体的方策の検討を行い、授業改善の動きの加速に努めた。また、教員の研修制度を個人レベルでも組織レベルでも改善に取り組んだ。年を追うごとに意識の改善、取り組みの工夫は見られる。
- 学習環境の整備
保護者・生徒のコミュニケーションにより、生徒の状況把握に努めた。また、いじめ等への対応についての研修を強化した。年々多様な事例が増加する中で、継続し対応に関する 研修の実施が望まれる。
- グローバル化への対応
海外研修の充実を図り、各プログラムの目的、成果検証と整理、国際教育委員会等、組織的な運用に注力した。今後、チームとしての運用に向けて継続し改善を進める。
- 高度情報化への対応
電子黒板やタブレット機器の活用等、ICT学習環境の整備により、授業及び家庭学習での有効活用を推進した。また、教員と生徒のコミュニケーションツールとしての定着を図るとともに、2021年度に向けて全学年タブレットを持たせる環境整備を検討していく。
- アクティブラーニング型授業・探究学習の推進
大学入試でも求められる「思考力・判断力・表現力」の養成と「主体性・多様性・協働性」
を高める学びとして、アクティブラーニング型授業・探究学習の推進に努めた。ラーニングコモンズルームの活用を積極的に進め、授業公開等FD活動にも取り組んだ。
- 生徒の学力向上のための方策の実行
生徒学力の二極化、個性の多様化に対応するための習熟度授業、選択科目の設置等の検討が急務であるが、一定の方向性が定まらず、システム構築までには至っていない。部分的には、親和ゼミや勉強合宿・S講習、朝学習等取り組みは多岐に渡るが、成果の検証に基づく改善、プログラムの連動といった課題が浮き彫りになっている。
- コースの特色化
学校グランドデザインに基づくコースの進路目標とその特色を明確にし、コース独自の プログラムを実施している。広報と連動し、コースの特長を広く訴求し、コースの求める生徒像に合致した生徒の受け入れ、教育課程の編成、生徒への指導を進めていく必要がある。
- 学習活動と部活動のあり方
文化・スポーツ庁が示す部活動ガイドラインに基づき、本校のめざす部活動におけるガイドラインを定めた。それにより、適正な部活動の活動基準を設け、部活動と学習活動の均衡が保てるようにした。また、教員の勤務の負担軽減の観点からも、部活動指導員の採用が できるよう制度化した。
2.生徒募集
- 入学者の確保
中学180名、高等学校30名の確保を目標とし、広報活動及び教育活動の充実に取り組んだが、結果としては、中学174名・高校22名に留まり、目標には達しなかった。結果分析と中学への広報戦略等、検討・検証を行い、同時に、生徒の確保が教育の充実につながるという本校教職員への意識づけを図る。
- 魅力あるコース・カリキュラムの検討
生徒数の確保という短期的な課題も重要であるが、大学入学者選抜における生徒の多様性を評価する入試改革に連動し、中学・高校におけるあるべきコース設置の検討を行う。特に高校においては、2020年4月に「国際コース」を開設した。また、今後も継続しコースの改編、新設等、多角的に検討を行う。
- イベントの充実
親和らしさをアピールするため、文化祭・音楽会などの学校行事を一般に公開するなどの発信に努めた。また、サマーオープンスクールやプレテスト、入試相談会、入試説明会などの入学に直結するイベントについても、複数日程の開催や、地方での開催など、受験生目線に立つ企画を実行した。
- 塾との連携強化
受験生を送ってくださる塾について、訪問し情報交換に努めた。今後も、塾からのアドバイスにも真摯に耳を傾け、入試改革・教育改革につなげていく。
- スクールバスルートの拡大
神戸市の人口増加が顕著な西神ニュータウン方面からのバスルートを新規に開設した。2020年4月には、三田便で47名(利用者13名増)が、西神便で25名が利用申し込みした。学校全体では入学者の増加は見られなかったが、この2地区からの入学者は増加しており、募集上の効果は一定数あったと分析できる。
3.進路指導
- 難関大学への進学率向上
2020年春にSコース1期生の入試結果が出た。6年間をかけて、京阪神大への進学・医学部等への進学を目標に、正課の授業に加え、勉強合宿・朝学習・S講習等の特別講習の実施、
ニュージーランドのホームステイ研修、難関大キャンパスツアーの実施等に積極的に取り組
んだ。しかし、合格実績としては、前年度と比較して大きな飛躍は見られなかったが、大学
入試センター試験の成績結果や志願状況には、前年度までと比較して、効果があった面もあ
った。次年度に向け課題を整理し、改善すべき点は整理する必要はあるが、学校グランドデ
ザインに示す進路目標に基づく進路計画の策定と具体的なアクションプランの実行、進路指
導部と学年との情報共有と目標実現に向けたベクトルの共有がまず求められる。
- 受験指導の強化
模擬試験成績の分析と課題をもとに生徒の弱点を浮き彫りにし、学年の教科担当と連携し、弱点の補強に努める等の指導力の強化が必要である。担任と生徒の進路に関する意見交換や面談の実施を通じて、生徒のモチベーションの維持や生徒の興味関心を進路に実現させるなど、更なる高みへの導きなど、教員の受験指導力の向上も欠かせない。進路指導部が情報と 具体的な指導法を提供し、勉強会を開催するなどの取り組みも必要となる。また、難関大学対策を行う前提として、入試情報に加えて、教員の入試問題に関する知識も問われることになる。最新の出題傾向や適切な対策についての助言が行えるよう教材研究を行うため、教科が主体となり、学校挙げてその体制を整備することが必要である。
- 学習支援環境の活用
2019年度からラーニングコモンズルームに放課後学生チューターを配置した。生徒との 年齢も比較的近いことから、親近感を与え気軽に学習相談・進路相談の場としての活用を 期待したが、積極的に活用できているとは言えない状況にある。継続するのであれば、その推進役を指名し、早急に活用に向けて再整備を行う必要がある。また、一方で家庭学習の在り方を整備する必要がある。自宅学習の課し方や生徒の個々の弱点や得意な分野に合わせた 課題の提供、確認など、タブレットを活用した指導の充実、更には自宅にいながら担任と面談ができるような活用等、今後の新しい指導法にタブレットは不可欠である。
- 私立学校における合格実績
学校の合格実績は、次年度以降の生徒募集に直結することを改めて認識する必要がある。難関大学の合格実績は進学校としてのステイタスを維持するうえで必要であるが、同時に、それは、関関同立大の合格者が安定していなければ成り立たない。大学の評価は、有名企業への就職実績やブランドに左右されるものであるので、受験指導する側としては、保護者の意識にも呼応し、評価されている大学への進学実績の確保が求められ、両方の実績が並び立つことが私立学校進学校として評価されるという現実を踏まえる必要がある。生徒が希望する進路を実現する一つとして、指定校推薦制度の活用の仕方、総合進学コースの評価基準の弾力化など検討する課題は多くある。
4.事業計画
- 校舎整備
建物の老朽化、劣化が進む部分の改修について、中長期工事計画を策定したが、資金収支において赤字が累積している状況において、工事計画の再見直しを行った。結果として、外壁改修工事については、人件費の削減施策と合わせて工事計画を行うこととし、実施時期を先送りした。
- 人件費適正化計画
収支差額の赤字の原因は、在籍生徒数の減少と年齢とともに上昇する教員の給与の支給基準にあることから、入学生の確保を目指す一方で、教員の賃金制度の改革を実行し、収支の適正を進めていくこととした。2019年度から3年計画で教員の本俸を財政状況にあわせて 修正する。
- 情報化に対応した環境整備
2016年度に中学教室、2017年度に高校教室に電子黒板を設置、特別教室も含めて、電子黒板の設置を完了した。また、2018年度には高1学年にタブレットを導入し、大学入試改革への対応、あわせてラーニングコモンズルームの開設によるアクティブラーニング型授業の推進を進めている。タブレットについては、2019年に2学年、2020年には高校全学年に導入する。オンライン双方向授業での活用や家庭学習の充実、個別面談等での活用を進めていく。
- 教員研修の実施
上記(3)に伴い、授業でのICT機器の利用や活用についての研修を活発化した。特に、 教科指導、学習指導、生徒指導等での有効な活用方法の研究や適したアプリケーションソフトの研究等、情報教育推進委員会、アクティブラーニング等研究委員会が中心となり進めている。職員会議後に研修会を実施し、授業力の向上等に努めている。
- 海外研修プログラムの充実
英語4技能の向上、強まるグローバル化への対応の両面から、海外研修旅行の実施、オックスフォード大学での英語文化研修、ニュージーランド短期ホームステイ研修、メルボルン短期交換留学、カナダフィールドストーンキングスカレッジでの1年間の長期派遣留学を実施した。2019年度からは、アジア圏での異文化体験研修を新規に実施している。
◇ 親和学園
1.人事の方針と実行・成果
(1)求める教職員像を明確にする。
(大学)
- 2014年度に大学教員選考基準を施行し、教授・准教授・講師等の採用及び昇任に関する基準を定めた。選考基準を制定して以来、この基準に従って教員採用・昇任を行い、人事の公平性を保っている。
- 2018年度に規程の改正を行い、副学長に教員だけではなく職員もなることができるようにした。職員の副学長は、実現していないが、現在、職員が学長補佐に任命されている。
- 2017年3月に学校教育法改訂に基づき、「学長選任規則」を制定した。この規則の制定により、法人(理事会)が責任をもって学長を選考する規程が整備された。現在の学長は、この規程によって選考された。
(高中)
社会の変化に対応するために、教員組織を機能によって分類化し、その役割・責任を明確にした。その役割・責任によって次の4つの職能に区分した。
- 管理職(M)
- 一般職(G3)
- 一般職(G2)
- 一般職(G1)
(2)教職員の資質向上のためのFD研修及びSD研修を計画的(3年計画)に行う。
- 教員:毎年FD研修を実施。
- 事務職員:3年を1サイクルとした事務職員研修の実施。(2015〜2017、2018〜2020)
(3)教職員の資質向上のために助成制度を設ける。
(大学)研究費制度の確認
(中高)研修補助制度の整備(20.000円)
2.財政の健全化計画の推進
(1)3つの数値目標(「事業活動収支差額比率」「人件費比率」「教育研究経費比率」)の計画的達成のため、「展望」(14年6月〜16年9月)、「財政改善計画」(16年10月〜18年10月)、「第2次財政改善計画」(18年11月〜)のもと、以下の財政改善に努めた。
- 収入面
1) 国際化、スポーツ化による一層の学生確保
2) 外部資金の確保
ア 各補助金の確保
A 私立大学等改革総合支援事業
B 私立学校施設整備費補助金
C 私立大学等教育研究活性化設備整備費補助金
イ 募金活動
A 大学創立50周年記念募金
B 学園創立130周年記念募金
- 支出面
人件費の適正化を図る。
以上のように財政改善に取り組んできた結果、19年度において下記の状況となった。
- 事業活動収支差額比率
「学園全体:△4.9%」「大学単独:△4.9%」
- 人件費比率
「学園全体: 63.9%」「大学単独: 57.7%」
- 教育研究経費比率
「学園全体: 30.5%」「大学単独: 33.3%」
- 人件費
「学園全体で2015年度比300百万円減」
(2)人事計画の再策定
- 教員人事の5年計画
- 職員人事の5年計画
1.人事方針(2)で記載
◇ 神戸親和女子大学
1.教務関係
- 共通教育カリキュラム改革…科目の統廃合およびカテゴリの整理等(実施は2020年度〜)
- 英語教育改革…外部講師(ベルリッツ)による授業(全クラス)の実施
- 成績評価基準の制定(実施は2020年度〜)
- キャップ制の緩和の制定…前年度GPA3.2以上の場合、履修登録の上限を50→56単位未満に緩和(実施は2020年度〜)
- 科目ナンバリングの設定
- 教員採用試験対策セミナーの実施
- 幼稚園・保育士採用試験対策セミナーの実施
- 教員免許状更新講習の実施
- 2020年度に向けた新カリキュラムの策定
2.国際交流関係
(1) 海外の大学、他教育機関との交流
ソウル女子大学から3名、ホーチミン市師範大学から2名計5名の交換留学生を受入れ。
(2) 海外研修・留学
- 海外研修5種 学部生29名、大学院生1名参加
特別派遣留学【韓国】(1名)、海外芸術・教育研修(20名)、海外語学研修(7名)、米国特別派遣教育研修(1名)、海外教育実習(1名)
- 海外研修・留学助成
・海外研修助成金(3万円)を上記研修参加者に支給(海外教育実習を除く)。
・神戸親和女子大学・すずらん会海外研修臨時貸与奨学金を2名に貸与。
・費用が30万円以上の研修参加者には学生成長支援資金より、一人につき3万円を上限として助成。
(3) 外国人留学生
- 新入学の留学生に学生生活指導実施(4月)
- 留学生歓迎会実施(4月)
3.地域交流・子育て支援関係
(1) 公開講座
- 鈴蘭台キャンパスで文化教養系を14講座、親子で学ぶ環境教育「動物教室」を鈴蘭台キャンパスで、日本気候療法士リーダー資格講習会を本学と森林植物園を会場に開催、三宮サテライトキャンパス・センタープラザ教室で文化教養系を3講座開講した。今年度は、「プレママ・プレパパ教室」を3回予定していたが、申込者が少なく不開講となった。
なお、健康スポーツ系の講座は、NPO法人親和スポーツネットが担当することになった。
- 心理系講座として、「楽しむ心理学講座」、「はじめての音楽療法1・2」、「アートセラピーを楽しもう春」を開講した。秋も用意したが、申込者が少なく不開講となった。
- 保育専門職のための赤ちゃん学講座を、三宮サテライトキャンパス・センタープラザ教室で開講。一般66名、学生11名、合計77名が受講した。
- 「ものづくりフェスティバル」は12年目を迎えたが、今年度は公開講座として4ブースを設け、参加者40名とそのご家族のみなさま、講師4名をお招きし、27名の学生ボランティアで行った。
(2)地域交流
- 地域交流プログラム
・「キッズオープンキャンパス2019」は13年目を迎え、今回も「ミニSL乗車会」を含め、学生の趣向を凝らした体験ブースを28ブース出店した。多くの親子が参加してくださり、来場者は約800名と大盛況であった。学生も、約300名が参加した。
- KSスポーツクラブ
KIDSスポーツ教室では、各クラブ生が小・中学生または高校生を対象に、スポーツ指導を通じて交流を深めた。
- 神戸市北区との協力プログラム
「きたきたまつり」・「きてきてカーニバル」・「きたキッズ」・「すずらんサークル」等に協力した。
- ふれあい喫茶
高齢者の閉じこもり予防として、社会福祉法人神戸市社会福祉協議会と連携して、毎月第1水曜日に「ふれあい喫茶」を開催。ゴールデンウィーク中の5月と年明けの1月は実施できなかったが、毎回10から20名程度の高齢者の参加があった。学生もボランティアで参加し、本学なら ではの内容で地域貢献に寄与している。
- 補完教育講座
ピアノの技術向上、また、教育・保育実習対策や採用試験対策として、補完講座「ピアノレッスン」をキャリアセンターが担当して開講した。
- 大学コンソーシアムひょうご神戸主催「キッズフェスティバル2019」
大学コンソーシアムひょうご神戸の学生交流委員会ユニットリーダー校として、「キッズフェスティバル2019」をこべっこランドを会場に開催した。大学コンソーシアムひょうご神戸に加盟する 大学から12大学22団体が参加、前日および当日で延べ約300名の学生たちが運営し、子どもた ちや保護者等500名を超える参加があった。キッズフェスティバル実行委員会のリーダー・サブ リーダーは、本学学生8名と、他大学の学生4名の、計12名が務めた。
(3)学生ボランティア
- ボランティア登録数約400名、ボランティア活動者数(延べ数)約1,000名であった。
- 主なボランティア活動先
淡河八幡神社「秋季例大祭・子どもみこしまつり」、森林植物園「とんどまつり」、六條八幡宮「福娘厄除け祭福娘」、「中里町夏まつり」、「エンジョイ!OJK」、「神戸マラソン」、「神戸ルミナリエ」、 各施設・地域団体へのダンス部、コーラス部や箏曲部ボランティア演奏ほか。
- 東北・熊本被災者支援ボランティア
・ユネスコクラブを中心に年2回(8月と3月)に宮城県仙台を拠点にボランティア活動を続けている。今年度も大学がサポートし、活動を行った。8月は学生34名と教職員3名で現地でのボランティア活動を行ったが、3月はコロナウイルスの影響で中止となった。
(4)子育て支援ひろば『すくすく』
- デイリープログラム
午前の部 10時00分〜12時00分 (月曜日〜木曜日)
午後の部 13時00分〜15時00分(月曜日〜金曜日)に、年間2,261名(延べ数)の親子が参加。
- ウィークリープログラム
10時30分〜12時(金曜日)に、年間720名(延べ数)の親子が参加。
学生ボランティアは、デイリープログラムとウィークリープログラムを合わせて、434名の学生が活動を行った。
- スペシャルプログラム
「わくわくクッキング」、(トルツメ「わくわくパパクッキング」)、「すくすくワーキング」、「なかよしの日」(トルツメ「すくすく絵本ライブラリー」)等に、年間268名(延べ数)の親子が参加した。
- 講演会
・子育て支支援ひろば『すくすく』主催の「新沢としひこさん&山野さと子さんのふれあいコンサート」を11月1日(金)に本学にて開催した。今回は、約400名を超える親子、保育園・幼稚園の園児たち、保育関係者、地域の方々の入場者があった。
(5)大学コンソーシアムひょうご神戸の学生交流委員会
2017年度から委員長校を務めている。副委員長校の甲南大学と2大学が中心となり、学生交流委員会の開催や学生プロジェクト事業「キッズフェスティバル」、学生災害ボランティアネットワーク事業の2事業を実施している。
4.学習教育総合センター関係
(図書館)
- 年間の開館日数は280日、入館者数は60,656人、貸出冊数・貸出人数は10,105冊・5,093人であった。
- 資料は、図書・製本雑誌・視聴覚資料 計2,499件を受け入れた。各種データベースなどの電子資料も、学生のレポート作成やレファレンスに活用できるよう、ひきつづき利用者に提供した。
- 学術情報の提供としては、他館との相互利用において、当館からの依頼(当館利用者の他館資料利用依頼。照会を含む)64件、他館からの受付490件の処理を行った。また入手可能な資料はできるだけ購入して当館利用者に提供した。
- 研究成果の保存と公開促進のため、本学紀要論文を刊行後速やかに本学リポジトリで公開した。
- 環境整備としては、利用者が資料を探しやすくするため、引き続き書架の配架調整を行った。また蔵書点検で複数回不明だった資料や、重複資料・破損資料などの除籍を学習教育総合センター運営委員会の了承を得て行い、配架スペースの確保に努めた。
- 広報・利用促進活動としては、テーマを毎月選定して展示を行い、ホームページでも積極的に発信をした。また利用者教育として、全1年次生に対し必修科目「基礎演習」の1コマとして図書館ツアーを行い、また主に3・4年次生対象の「文献情報検索講座」では、授業内などで13ゼミ139名を含む計152名に説明を行った。
- 地域連携としては、地域の登録利用者のべ55人に128冊の貸出を行った。
(情報処理教育・ITサポート)
- 情報処理教育センターの利用学生実数(延べではない)は、平均353人/日、最多数597人/日。在籍者あたりの一日平均利用者割合は、20.4%。
- 資格対策講座(業者委託)
MOS「Word」1講座と「Excel」1講座を実施。「Word」30人受講、29人受験、全員合格、「Excel」37人受講、34人受験、33人合格。
ITパスポート1講座を実施。12人受講。
- 事業計画の実施状況
1) ICT活用を継続・推進するための情報環境整備【継続】
・教育環境サーバ(LMS、セキュリティサーバ、教職員メール、Office365アカウント連携等)の更新を行い、安全な利用環境を整えた。
・授業用貸出しPC、マルチメディアルーム、大学院生研究室等のパソコンを更新し、快適な学習環境を整えた。
2) Office365上の教育環境の整備と利用促進
・全学生対象のシステムであるが、実利用者は全学生の52%。
・Office無料配布を実施
Microsoft社の制度を利用し、学生の個人PCへのOfficeの無料の配布を行っている。(2018年度新規利用者330人)
3) LMS【継続】
本学の教員が作成したコンテンツで、7科目29クラスで活用。
LMSワーキンググループを設け、教職員協同で、2021年度に向け、本学のLMSについての再検討を始めた。
4) より安全・快適な学内ネットワークの運営
標的型メール対策研修会を開催(11/15、兵庫県警協力、教職員参加者59名) 【継続】
(ラーニングコモンズ)
- 1日平均160人程度が利用。
- 通常の自習利用の他、グループ予約として、学生主催の勉強会・発表準備・プレゼントレーニングの他、教員主催の勉強会、学科・各部署主催の催し等、100件弱の利用があった。
5.国際教育研究センター
2019年度も恒例の国際教育フォーラムをカナダ・トロントから1名の教育者を招いて、幼児教育をテーマに開催した。カナダのデューイ・スクールにおける探求型学習の実践を通した自立性・主体性の育成についての講演、パネルディスカッションに、本学の教職員、学生以外にも、遠方からの研究者や幼稚園・保育園の教職員が参加し、成功裡に終わった。また、グローバルな視点からの取組みとして、各学科を中心に以下のような講演会を開催した。
- 6月29日(土)
児童教育学科との共催で国際教育フォーラムを開催した。テーマは「主体的、探求的な学び〜保幼小中一貫教育のエンジン〜」。エリザベス・モーレイ氏による基調講演「どうすれば子どもたちがより良く、より深く学べるのか?〜探求力、自律、主体性の育成を考える〜」、またシンポジウムには山口偉一氏、森眞理氏、エリザベス・モーレイ氏をシンポジストとして迎え、多数の参加があった。
- 11月3日(土)
総合文化学科との共催で第2回国際交流DAYを開催した。第一部ポスターセッションと講演会、第二部フィールドスタディ発表会、第三部留学生日本語スピーチの会の三部構成にて実施。
講演会は兵庫県国際交流員カイ・シムズ氏を招き、「移民国家オーストラリア 〜日常生活の中にある多文化社会〜」というタイトルで講演いただいた。
フィールドスタディ発表会は1年次生1名、2年次生3名が報告を行い、日本語スピーチの会では19名の本学留学生がスピーチを行った。
6.研究成果
- 「神戸親和女子大学 研究論叢 第53号」
- 「神戸親和女子大学大学院研究紀要 第16号」
- 「児童教育学研究 第39号」
- 「言語文化研究 第14号」
- 「福祉臨床学科紀要 第17号」
- 「ジュニアスポーツ教育学科紀要 7号」
- 「心理相談研究紀要 第18号」
- 「教職課程・実習支援センター研究年報 第3号」
7.入試関係
(1)2020年度の入試結果
2020年度入試では、一般前期入試A方式A2日程において3教科を新設。また、センター利用入試で得意科目重視型を英語・数学・国語で新設した。一般前期A2日程での志願者は48名、合格者22名、入学者1名の結果であった。得意科目重視型に関しては志願者数が少数で科目によっては合格点には程遠い結果を生み出し、不合格者を多く輩出した。その他にも他大学の後期入試の合否結果が発表された後でも出願、受験が間に合う日程の3月24日に協定校特別入試(後期日程)を今年度も実施したが、心理学科で2名の受験生に留まった。(2)神戸親和女子大学事業報告の(入学者確保)の部分でもふれたが、昨年度は浪人を避け年内で入学を決めたいと思う生徒が多く、安全志向の影響を受けたことが一般、センター層の減少に繋がった。また他大学では追加合格を出すなど系統によっては歩留まりが予想しにくい状況にも陥った。これらの結果からも新設した入学試験については入学者を確保する優位的な入試種別とは言い難い。
しかしながら、好景気の反面、全国的に教育系の学問系統の志願者が減少は今年も続き、したことを受け、2020年度の学部入試における志願者数は、延べ志願者で1,487名となり、昨年度から132名減少し、前年比91.8%となった。入学者数は414名で昨年度から41名増加、前年比111.0%になったが定員確保とはいかなかった。大学全体の定員に対しての充足率は98.5%という結果であった。
学科別にみると、総合文化学科の入学者が定員60名に対し74(+14)名、児童教育学科の入学者が定員215名に対して202(-12)名、心理学科の入学者が定員60名に対して71(+11)名、ジュニアスポーツ教育学科の入学者は定員80名に対して67(-13)名となり、2学科の定員を充足することができなかったが総合文化学科、心理学科はここ数年で一番良き結果を生んだ。
入試区分ごとにみるとAO方式、推薦入試の入学者が38名増加し、一般・センター利用入試で15名減少した。この結果からも1年間通じて厳しい状況が続いか特に一般・センター利用の入学試験が大変厳しい結果となった。推薦入学者の比率は73.0%となり9.2ポイント増加する結果となった。
志願者では、一般入試、センター利用入試において、前年比86.0%だったのに対し、AO・推薦入試において志願者が前年比100.4%という結果になり前半の入学試験での志願者増が目立つ結果となった。
大学院入試では、心理臨床学専攻が、志願者12名・入学者4名、教育学専攻が、志願者10名・入学者9名という結果であった。
編入学による入学者は、協定大学対象中国特別入試の総合文化学科で6名であった。
(2)オープンキャンパス
受験生に実際の大学の雰囲気を肌で感じてもらう機会としてオープンキャンパスを実施している。オープンキャンパスでは、ミニ講義や在学生との相談ブースもあり入学前に本学のことをよく知ってもらう機会として重要な役割を果たしている。
4月に1回、6月に1回、7月に1回、8月に2回、9月に1回、12月に1回、年間7回実施した。生徒の来場者数は、1,174(昨年比 +63)名で、保護者の702(昨年比 +101)名をあわせると1,876(昨年比 +164)名となった。
8.就職関係
- 教職課程・実習支援センターでは、教職をめざす学生への実習指導や、キャリアセンターが行う講座以外に教員採用試験対策セミナーを3年次より実施し、教職への就職を支援している。公立教員採用試験合格者数は小学校65名、中学校(保体)2名、特別支援学校教員9名であった。公立幼稚園教員・保育教諭・保育士採用試験合格者数は17名であり、私立を含む幼稚園・保育園・認定こども園・児童福祉施設を希望する学生は120名で99%就職先が決定した。
- キャリアセンターでは、一般企業や福祉施設を希望する学生に対してもガイダンスや多くの行事・講座において就職活動をサポートしている。サポートは、個人面談等、きめ細かいサポートを行うことに特に力を注いでおり、教採・教育関係への就職を除いた一般企業等への就職状況は、業種別に、卸小売業、福祉関連施設、スポーツ施設、情報通信業、金融業等への就職率がここ数年上位となっている。
- 厚生労働省と文部科学省の共同調査(2020年2月1日現在)による2019年度「大学等卒業予定者の就職内定状況調査」では、大学生の内定率は92.3%となり、同時期で過去最高となった。私立大学女子学生における内定率も93.3%であり前年度同期より1.2ポイント上昇している。本学の2019年度の全体の就職率は98.9%となっている(2020年5月1日現在)。
9.奨学金関係
(1)本学独自の奨学金制度を設けており、2019年度の実績は下表のとおりである。
(金額単位:千円)
奨学金制度の種類等 |
対象人数 |
給付・貸与金額 |
一般学生を対象 |
授業料免除 |
5 |
3,600 |
貸与奨学金・臨時貸与奨学金
福祉特別貸与奨学金 |
16 |
(注1) 8,400 |
植田奨学金 |
0 |
0 |
学習奨励・スポーツ奨励 |
32 |
16,335 |
奨励奨学金、学長賞 |
27 |
2,900 |
姉妹免除、沖縄奨学金 |
11 |
1,250 |
小計 |
97 |
35,613 |
留学生を対象 |
所定の学習要件を充足した留学生に対する |
|
|
|
授業料減免(大学院生) |
29 |
3,645 |
授業料減免(学部生) |
24 |
5,520 |
給付奨学金(大学院生) |
28 |
5,280 |
給付奨学金(学部生) |
23 |
8,400 |
住宅補助金 |
25 |
4,800 |
小計 |
129 |
27,645 |
合計 |
226 |
63,258 |
(注1)2019年3月31日現在の貸与残高は57,611千円
(2)日本学生支援機構の奨学金については、無利子、有利子あわせて852名(延べ人数)、給付型16名が受給した。
(3)上記(1)、(2)と合わせて1,175人(延べ人数)、学生の約70%が奨学金を活用した。
10.保健室関係
(1)定期健康診断
- 受診者数 学生 1720名 教職員 198名
- 受 診 率 学生 99.7% 教職員 99.5%
(2)学生相談
- 精神科校医、カウンセラー4名が心理相談に対応
- 学生相談室のピーアールを目的に、年2回(6月・12月)イベントの実施
- 学生相談室便りの発行
(3)保健室における応急対応
年間利用者数 675名
(4)教職員対象にインフルエンザ予防接種の集団接種実施
接種者数 62名
11.課外教育活動関係
(1)文化・学術・体育・ボランティア活動や大学祭など、多岐にわたる学生の自主的活動については、学生生活における自立性・社会性の育成、学生相互の啓発等、人格形成上の教育効果を 期待し、振興している。
(2) 課外活動団体競技では、バレーボール部が関西大学バレーボール連盟春季1部リーグ戦において創部以来初優勝を収めた。
- 全日本大学選手権大会出場 − ソフトボール部、バレーボール部(ベスト16)、テニス部
- 西日本大学選手権大会出場 − ソフトボール部、バレーボール部(ベスト8)、
ソフトテニス部、剣道部
- 関西学生リーグ戦
−ソフトボール部(1部 春8位、秋2位)、バスケットボール部(2部7位)
バレーボール部(1部 春優勝、秋3位)、サッカー部(1部 春8位、2部 秋3位)
テニス部(2部4位)、ソフトテニス部(3部昇格)
- その他の大会
−ソフトボール部 関西学生新人戦 優勝
バレーボール部 関西バレーボール大学男女選手権大会 準優勝
剣道部 兵庫県学生剣道新人大会 ベスト4
12.通信教育部
(1)入学者数及び科目等履修生在籍者数
- 2019年度入学者数
|
4月入学 |
10月入学 |
児童教育学科 |
44 |
10 |
福祉臨床学科 |
32 |
11 |
計 |
76 |
21 |
- 科目等履修生在籍者数367名
内訳:協定27大学166名、本学通学部93名、一般4月入学75名、一般10月入学33名
(2)スクーリングの開講
期間:2019年4月〜2020年2月
開講日数:101日
開講科目数:延べ112科目
受講者数:延べ1,998名
(3)科目修了試験の実施
期間:2019年4月〜2020年2月
実施回数:12回
受験者数:延べ4,953名
13.大学評価関係
2014年度大学基準協会による認証評価で、大学基準に適合しているとの認定を受けている。
今年度は、認証評価結果への対応を盛り込みながら、大学評価委員会のもと評価専門部会において検証し、自己点検・評価報告書を作成し、ホームページで公表した。
また、IR推進委員会を中心に、学修行動調査および満足度調査において、共通する調査項目を用い、学修行動・学修成果の把握をディプロマ・ポリシーで定める能力に結び付け、学生にフィードバックする取り組みを開始した。
14.附属親和幼稚園
開設4年目を迎え、今年度より、常勤園長を配置し、4月に新入園児を47名迎え、在園児数229名で新年度をスタートした。
大学教員による英語教育では楽しみながら英語で歌ったり、ダンスをしたりして豊かな自己表現につながった。中国やイタリアからの訪問団の方との触れ合いを通して外国の言葉に親しみを持ち、外国を身近に感じることができた。
また、リズムジャンプを通しては、脳を刺激すると共に体を動かす楽しさを味わい、体幹聞く力、表現する力等に育ちが見られ、友達と協力してやり遂げる達成感も得られた。他にも大学教員による音楽教育、造形教育、元女子サッカー日本代表である大竹七未さんによるサッカー指導、学生による人形劇鑑賞などを経験し、子どもたちの遊びに広がりが見られた。
教員側では園内研修の充実を図り、研究保育の実施、近隣園の研究会参加など教員の資質向上に努めてきた。
キンダーカウンセラーの活用により特別支援教育の取り組みや保護者の教育相談なども定着してきている。
地域との連携については、ゆりのき台地区防災会議への参加、地域の小・中・高との連携も引き続き実施している。
◇ 親和女子高等学校・親和中学校
1.新規及び重点計画
- 拡大戦略会議の設置、将来像に関する具体案の策定
経営会議のもとに拡大戦略会議を設置、そのもとに教育専門部会・募集専門部会・学習環境専門部会・国際化専門部会の4部会を置き、具体案の検討できる体制を整備したが、部会によって活動に温度差があり、具体的な提案までには至らなかった。結果的に、改革推進会議に再編成され、経営会議直轄で具体案を策定する形に変更となった。
- 帰国子女入試の充実、海外入試の実施
中国(上海)とタイ(バンコク)の日本人学校4校及びタイのバンコク如水館高等学校と入試協定を締結した。初年度はタイのシラチャ日本人学校から編入生を1名受け入れた。上海、バンコクの2都市で海外入試を実施。初年度はバンコクで1名の受験に留まったが、次年度以降さらに認知度を上げていくことが課題である。
- 高校にグローバルに特化した新コースの新設
高校に新規「国際コース」の開設を決定し、広報活動を行い、2020年4月から新規8名と部生のコース変更者3名の11名で開講する。中学への周知が徹底できず、目標数30名には届かなかった。
- 校1年生にタブレット端末導入
2019年4月に前年度に引き続き、高校1年生にタブレット端末を導入。電子黒板を併用し、
なお一層のICT環境が整備された。2020年4月には、高校全学年でタブレット環境が整う。
- 英語4技能の向上
英語4技能対策の一環として、タブレット端末により、高校1・2年にオンライン英会話の
授業を開始した。
- ICT支援員の配置
ICT環境の充実を図るため、ICT推進のための支援員(事務職員)を2名配置した。
- 異文化探究研修の新規実施
総合進学コースの特色あるプログラムとして、キャリア教育の充実及び国際理解・国際感覚
の醸成を目的に、アジア圏の文化の探究、学校交流を行う「異文化探究研修」を実施した。
初年度は、中1〜高1の4学年で、50名がベトナムホーチミン市に赴き研修を行った。
- ラーニングコモンズルームの積極的な活用及び生徒の主体的な学びの推進
2019年4月、学園創立130周年記念事業(寄付事業)として、ラーニングコモンズルームを
設置した。探究授業を中心に授業で積極的な活用を図った。また、生徒の調べ学習や自習室と
しての活用・定着をめざしたが、こちらの利用については、利用頻度は伸びていない。
- 学生チューターの配置
ラーニングコモンズルーム、個別自習室の開設に伴い、放課後の学習支援として卒業生による学生チューターを配置した。学習支援室も設置し環境を整えたが、有効的な活用にまで至っていない。
- 親和ゼミの開講
生徒の学力向上を支援するため、高校3年生の土曜日午後や、高校生の長期休業の際に外部の大学受験専門講師による特別講座(親和ゼミ)を開講したが、参加者が伸び悩み、学校全体の取り組みとしては発信が弱く、学年の積極的な活用意識に欠け、いささか物足りない状況である。
- 「探究」授業の拡大
Sコースで実施していた「探究」授業を、大学入試改革に伴い、高等学校総合進学コースで
も実施し、大学入試で求められる主体性・多様性・協働性への対応を図った。
- 授業力の向上
アクティブラーニング等研究委員会が主導し、教員の授業公開や研修会を実施し、新大学入試や
新学習指導要領への対応を図るとともに、生徒による授業評価を活用し、授業の改善を促し教員の授業力向上を進めた。さらに、教育力向上および他校との情報交換(交流)を目的として、昨年に引き続き、外部の教育関係者に授業公開を行う「Shinwa Education Forum2019」を実施した。
2.教務関係
- コース制・取り組み
・Sコース:朝学習、講習(夏期・春期)、勉強合宿、探究授業、ニュージーランドホームステイ研修(中3春)、文理選択(高2)
・総合進学コース:講習(希望制)・補習(一部指名)、文理選択(高2 理T・理U、文T・文U)、総合探究(新規 高1〜)、国際交流(中1〜高1希望者 異文化探究研修)
・高校特進コース:講習・補習、1時間増加単位(高1)、文理選択(高2 理T・理U、文T・文U)、総合探究(新規 高1〜)
- 教育実習生受入(実績:6月14名)
3.国際理解・国際教育関係
- オックスフォード大学英語・文化研修(高2 8月2週間 23名参加)
- メルボルン短期交換ホームステイ(提携校マックロバートソン高校との交換ホームステイ)
派遣:高1生12名(8月) 受入:6月に本校留学生徒の家庭が受け入れ12名
- ニュージーランドホームステイ研修(Sコース中3生 3月〜4月 3週間の英語研修)
新型コロナウイルス感染症により中止 (4)カナダフィールドストーン校長期留学(1年)4名参加
- 異文化探究研修(中1〜高1 総合進学コース生 7月 ベトナム50名参加)
- エール大学学生によるアカペラコンサート・交流会実施(6月21日 13名来校)
- 東北師範大学附属中学の生徒受け入れ(2月) 新型コロナウイルス感染症により中止
4.研修旅行関係
- 高2研修旅行 シンガポール・マレーシア 3泊1機中泊5日 10月実施 177名参加
- 中3宿泊旅行 九州・長崎 3泊4日 10月実施 159名参加
- スキー訓練 信州志賀高原 一ノ瀬スキー場 3月実施 新型コロナウイルス感染症により中止
5.部活動(クラブ活動)
全校生の約55%が文化クラブ、約25%が体育クラブに所属し、中学生と高校生が一緒になって、
部活動(クラブ活動)に取り組んだ。以下は主な活動成果である。
器楽部 |
第18回 定期演奏会開催 (12月)
第6回 バレンタインオーケストラコンサート
第65回親善音楽会
第46回兵庫県交響学祭
第39回近畿高等学校総合文化祭
兵庫県高等学校オーケストラ交歓会 |
ギター部 |
全国高等学校ギターマンドリン音楽コンクール
兵庫県高等学校総合文化祭器楽・管弦楽部門 |
コーラス部
|
第86回NHK全国学校音楽コンクール兵庫県大会
中学生の部 銅賞 高校生の部 教育委員会賞
兵庫県合唱コンクール 中学生の部・金賞 高校生の部・金賞
第74回関西合唱コンクール 銅賞(高校生)
MBSこども音楽コンクール西日本大会 出場(中学生) |
E.S.S.部 |
阪神E.S.S.ユニオン シナリオ リーディングコンテスト 準優勝 |
演劇部 |
第50回神戸市高等学校演劇発表会 優秀賞・音響効果賞・個人演技賞 |
書道部 |
第39回近畿高等学校総合文化祭 書道部門 兵庫県代表として出場
第28回国際高校生選抜書展 入選(3名)
第43回兵庫県高等学校総合文化祭書道展 全国総文推薦賞・特選・入選
第35回みなぎの書道展 みなぎの賞(2名)・錬心賞
第20回宇野雪村賞全国書道展 奎星賞
第52回兵庫県私学総連合会 私学の書展 優秀校賞
墨運堂賞・呉竹賞(3名)・書遊賞
第63回芦屋市書道展 協会特別賞(4名)・奨励賞(6名) |
美術部 |
兵庫県私立中学高等学校連合会 及び
兵庫県私立連合会主催アートフェスティバル2019 高校の部 特選
第92回兵庫県小中高校絵画展 入選(2名) |
空手道部 |
兵庫県高等学校総合体育大会・神戸市高等学校秋季空手道大会 出場
兵庫県空手道新人大会 出場 |
水泳部 |
神戸市中学校総合体育大会・兵庫県高等学校総合体育大会 出場
兵庫県高校ジュニア大会 出場 |
テニス部 |
神戸市中学校ソフトテニス新人大会 個人戦・ベスト8 団体戦・ベスト8 |
卓球部 |
灘区春季中学校卓球大会 団体優勝
3年女子の部 準優勝・ベスト8 2年女子の部 準優勝・ベスト8(2名)
神戸市中学校総合体育大会 団体7位
全日本卓球選手権カデット灘区予選会
2年女子の部 シングルス優勝・ベスト4 ダブルス ベスト4
1年女子の部 シングルス準優勝・ベスト4・ベスト8(2名)
神戸市中学校新人大会灘区予選 団体準優勝 シングルス準優勝・ベスト4
神戸市高等学校総合体育大会 団体 決勝トーナメント出場
シングルス 決勝トーナメント出場
国民体育大会卓球の部 神戸地区予選 シングルス県大会出場
灘区夏季卓球大会 シングルス優勝・準優勝
神戸市高等学校人大会 神戸地区予選 団体5位 シングルス ベスト16 |
バスケットボール部 |
神戸市中学校総合体育大会 兵庫県総合体育大会新人戦 出場 |
バレーボール部 |
神戸市中学校新人大会・秋季リーグ戦 出場 |
ハンドボール部 |
兵庫県総合体育大会 出場
神戸市高等学校秋季大会 リーグ戦3部1位 入替戦 2部昇格
兵庫県高等学校総合体育大会 5位(ベスト8) 新人大会 5位 |
ソフトボール部 |
神戸市中学校総合体育大会・兵庫県私立中学校女子ソフトボール大会 出場
神戸市中学校ソフトボール大会(新人大会) 出場
兵庫県高等学校総合体育大会・神戸市高等学校秋季大会 出場
神戸市総合体育大会 3位 |
バドミントン部 |
新人戦神戸地区大会 団体・準優勝
シングルス・ベスト16 ダブルス・ベスト16 |
長森遥南 |
全日本ジュニアショートトラックスピードスケート選手権大会 総合優勝
ユースオリンピック冬季競技大会(ショートトラックスピードスケート) 出場
世界ジュニア選手権大会(ショートトラックスピードスケート) 出場
1989年度マロニエ賞受賞 県スポーツ優秀選手賞受賞
関西高等学校ゴルフ選手権決勝大会14位 全国大会出場 |
西村佳世 |
Road to Winbledon U14 シングルス・ベスト4 ダブルス・準優勝
兵庫県中学校新人テニス選手権大会 優勝 |
胡 美羽 |
第27回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会
女子総合太極拳部門B 準優勝 |
6.ボランティア関係
- ワークキャンプ(福祉体験学習) 高校生 44名 中学生 24名 合計68名参加
- 市民救命士講習会(中3対象 12月実施) 148名参加
- 募金活動 あしなが募金 5月実施=14名参加 10月実施=22名参加
海外たすけあい募金 12月実施=高校生2名 のべ38名参加
- 献血協力キャンペーン 26名参加
- 青少年赤十字活動(JRC) 例会=1名参加・トレーニングセンター=3名参加 のべ4名参加
- 保育体験 中2全員対象175名参加
高1高2希望者12名の体験は、新型コロナウイルス対応で中止
- 看護介護体験 高1高2希望者10名の体験は、新型コロナウイルス対応で中止
- [灘区との協定]
児童館で子どもの遊び相手ボランティア 1学期=23名・3学期=11名 のべ34名参加
ハロウインボランティア 9名 もちつきボランティア 4名
7.公開行事
- 文化祭(4月29日実施 4265名参加)
- 体育祭(9月25日実施)
- 音楽会(11月16日実施 858名参加)
8.その他特別な活動
- 英語検定 (6月実施 ) 奨励賞受賞
- 芸術鑑賞 高校2年生 6月 天満天神繁盛亭 181名参加
高校1年生 5月 宝塚歌劇 186名参加
9.進路指導
(1)総括
2020年春の合格実績は下表のとおり(既卒者含む)。
2019年度卒業生数は169名、そのうち国立大学進学者は14名(前年度17名)、公立大学進学者は8名(前年度13名)、関関同立大進学者は25名(前年度32名)であった。
大学入試センター試験の出願者は131名(前年度112名)と増加した。
合格率で見ると、国公立出願者 134 名(前年度121名)、合格者40名(前年度38名)で合格率は29.9%(前年度31.4%)、関関同立大の出願者数は350名(前年度326名)、合格者48名(前年度64名)という結果であった。
また、Sコース卒業初年度にあたり、大学入試センター試験の平均点を比較してみると、900点
満点で、文系は全国平均点が551.1点、Sコース平均点は609.3点。理系は全国平均点の554.1点と比較すると、Sコース平均点は601.6点。文理ともSコースは、全国平均を上回る成績であった が、国公立への進学実績が伸び悩んだ結果から、進路指導のあり方等、課題が浮き彫りになった。
なお、神戸親和女子大学への進学者は、13名(前年度12名)であった。
(2)2020年度入試大学合格実績(含既卒者)
大 学 名 |
合格者数 |
|
大 学 名 |
合格者数 |
国立大学 |
|
|
私立大学 |
神戸親和女子大学 |
20 |
大阪大学 |
1 |
同志社大学 |
20 |
神戸大学 |
4 |
立命館大学 |
18 |
北海道大学 |
1 |
関西大学 |
29 |
秋田大学 |
1 |
関西学院大学 |
12 |
横浜国立大学 |
1 |
慶応大学 |
1 |
信州大学 (医学科) |
1 |
早稲田大学 |
2 |
奈良女子大学 |
4 |
立教大学 |
1 |
京都工芸繊維大学 |
2 |
明治大学 |
3 |
鳥取大学(1名は医学科) |
3 |
東京農業大学 |
2 |
島根大学 |
1 |
東京情報大学(看護) |
1 |
岡山大学 |
1 |
関西医科大学 |
3 |
徳島大学 (歯学科) |
1 |
大阪医科大学 |
1 |
香川大学 |
1 |
兵庫医科大学 |
2 |
愛媛大学 |
1 |
川崎医科大学 |
2 |
国立大学計 |
23 |
北里大学(獣医) |
1 |
公立大学 |
兵庫県立大学 |
6 |
東京歯科大学 |
1 |
大阪市立大学 |
2 |
大阪歯科大学 |
1 |
大阪府立大学 |
2 |
朝日大学(歯科) |
2 |
京都市立芸術大学 |
1 |
大阪薬科大学 |
1 |
神戸市看護大学 |
1 |
神戸薬科大学 |
4 |
島根県立大学 |
1 |
東海大学(1名は看護) |
2 |
広島市立大学 |
1 |
酪農学園大学(獣医看) |
1 |
北九州市立大学 |
1 |
大和大学(保健医療) |
8 |
大分看護科学大学 |
1 |
大手前大(4名は国際看護) |
6 |
新潟県立看護大学 |
1 |
兵庫医療大学 |
5 |
公立大学合計 |
17 |
順天堂大学(看護) |
3 |
|
関西外国語大学 |
4 |
京都外国語大学 |
3 |
武庫川女子大学 |
29 |
神戸女学院大学 |
17 |
神戸松蔭女子大学 |
15 |
甲南女子大学(6名は医療系) |
14 |
神戸女子大(9名は看護) |
11 |
京都女子大学 |
8 |
同志社女子大学 |
6 |
近畿大学 |
54 |
甲南大学 |
18 |
神戸学院大学 |
18 |
京都産業大学 |
11 |
龍谷大学 |
7 |
摂南大学 |
15 |
大阪工科大学 |
13 |
その他 |
50 |
私立大学等合計 |
445 |
(3)進路説明会等
大学別説明会 大阪大基礎工学部・岡山大学薬学部 等
(4)キャリア教育等
夢ナビライブ 7月24日実施 高1・高2対象
社会人講演会 7月16日 文部科学省 石橋晶氏 中3〜高2対象
2月4日実施 通訳者 橋本美穂氏 中2〜高2対象
(5)大学共通テスト・英語資格試験スコア「GTEC」受検体験 8月31日実施 高1高2全員対象
(6) その他 親和ゼミおよびトフルゼミナール 講座準備と実施
10.保健衛生関係
- 生徒健康診断の実施 4月〜6月
全校生徒対象 身体測定、聴力、X線、検尿、心電図、内科、眼科、耳鼻科
- 教職員健康診断の実施 3月
- 性教育講座の実施、保健に関する指導(中学生対象)
- 職員研修AED市民救命士講習会の実施(10月)
- ゆうルームでのカウンセリング(カウンセラー3名、相談員2名で対応)
11.図 書 館
- 図書購入 1,273冊(資料図書592冊 軽図書329冊 雑誌351冊 AV資料1点)
- 図書館報 「親和図書館」1回発行(読書感想文コンクール優秀作品特集号)
- 図書案内 「図書館通信」中学生版・高校生版発行 (各3回 図書委員会発行)
「POPでBook」発行(3回 図書委員会発行)
- 図書館での授業
中1:(家庭科)「食中毒」について調べる×2h
中2:(美術)絵本作り×3h
中3:(HR)研修旅行 事前学習 長崎・熊本(阿蘇)を知ろう!×6h(国語)俳句を作ろう!×5h、(国語)ニュースを使う(2か月分の新聞から気になる記事を選ぶ)10h
高1:(国語)夏目漱石「夢十夜」×16h、(生物)「光合成」について調べる×1h
高2:デザイナーベイビーを考える×4h、(社会)親和は共学化すべきか?×1h
高3:(家庭科)調理実習メニューづくり×2h
- 図書館の資料を使った授業
中2:(探求)大シャボン玉、紙飛行機、葉っぱのつき方の決まりを探る×2h
- 図書館内展示活動
「読書がちょっと「ニガテ」な人へ」、翻訳文学紹介「BOOK MARK」、「今日の司書の1冊」、
「(先生から)今週の1冊」、「文学部のコーナー(文学部員の図書紹介)」
授業や行事に関連した図書紹介×13、新聞などを利用する時事的な図書紹介(随時)
- 一般来訪者への案内
文化祭、オープンスクール、入試説明会、学校訪問者
- 図書委員会活動
読書アンケート、「図書館通信」の発行(3回)、「POPでBook」の発行(3回)、読書会(中学・高校各1回)
- 読書感想文コンクール
・校内読書感想文コンクール(中1〜高2)開催
・兵庫県私立学校SLA読書感想文コンクールへの参加および作品審査
特選1名 入選4名 佳作1名 県大会出品1名(兵庫県コンクール入選)
- 校内での移動図書館 3回 (6月、10月、11月)
- オープンライブラリー 高羽小学校、御影北小学校児童を中心に図書館を開放
- 学校図書館スタンプラリー 兵庫県私立学校SLAの企画に参加して、図書館開放
12.生徒募集・入試結果
(1)総括
2020年度の中学入試結果は下表のとおり。
中学入試では、志願者数は844名で前年度よりも91名減少した。入試種別で見ると、前年度まで比較的好調であった前期U(適性検査型入試)と後期Uの受験生が、合計78名減少した。
2020年度入試から導入した多様性選抜入試(英語入試・プレゼン入試)については、本校への入学を強く希望する受験生が多く、入学者数減少を何とか食い止めることができた。さらに、チャレンジ入試は確実に入学生を確保できる入試方法である傾向は今年度も続いている。
コース別に見ると、Sコースの入学生の人数が増えたが、Sコースなら入学するという受験生の確保につながったと思われる。結果的に入学者数は、174名となり昨年度入試と同数という結果であった。
[2020年度中学入試結果]
|
志願者数
(名) |
受験者数
(名) |
合格者数(名) |
入学者数(名) |
Sコース |
総合進学
コース |
Sコース |
総合進学
コース |
前期T |
Sコース |
64 |
58 |
43 |
46 |
84 |
90 |
総合進学コース |
42 |
38 |
適性検査型
(前期U) |
Sコース |
214 |
211 |
165 |
55 |
総合進学コース |
31 |
30 |
後期T |
Sコース |
133 |
129 |
71 |
116 |
総合進学コース |
73 |
70 |
後期U |
Sコース |
195 |
185 |
127 |
97 |
総合進学コース |
69 |
62 |
英語入試 |
Sコース |
1 |
1 |
0 |
3 |
総合進学コース |
2 |
2 |
プレゼン入試 |
総合進学コース |
9 |
9 |
0 |
9 |
チャレンジ入試 |
11 |
11 |
6 |
5 |
合 計 |
844 |
806 |
412 |
331 |
84 |
90 |
2020年度高校入試結果については、下表のとおり。
2020年4月から、新たに「国際コース」を開設し、「特進コース」と「国際コース」の2コース制を敷いた。「国際コース」については、語学力・国際感覚を磨き、グローバル社会を強くたくましく生き抜く力を備えた女性を育成することを目的にしている。「特進コース」については、引き続き希望進路に合わせた類型編成をし、夢実現をサポートしていくが、今年度は国際コース11名(内部進学生を含む)・特進コース11名の入学者となった。
[2020年度高校入試結果]
|
受験者数 (名) |
合格者数(名) |
入学者数(名) |
高校1次入試 |
国際コース 専願 |
7 |
7 |
国際コース
11
特進コース 11 |
国際コース 併願 |
9 |
9 |
特進コース 専願 |
5 |
5 |
特進コース 併願 |
12 |
12 |
高校1.5次入試 |
国際コース |
0 |
0 |
特進コース |
4 |
4 |
合計受験者数 |
37 |
37 |
(2)イベントの実施状況と実績等
- 中学・高校入試説明会実施 9月29日 参加組数 中学=167組・高校=17組
中学入試説明会実施 11月23日 参加組数 119組
- 中学・高校入試塾説明会 6月27日
- 一日学校見学会実施 6月1日(土) 6月8日(土) のべ65組
- サマーオープンスクール実施 7月29日 本校主催
参加組数 330組(高校受験10組を含む)
- 「適性検査型入試問題を親和で体験してみよう」実施 9月14日(土)
本校主催 受験生対象 参加者数 130名
- プレテスト実施 10月20日(日) 本校主催 受験生対象 参加者数 のべ689名
13.汲温会(同窓会)、育友会との連携
- 汲温会主催の茶道・華道教室を実施(毎週水曜日 汲温会館茶室)
- 汲温会会員の指導による茶道教室を実施
中学1年生対象 1学期3回、2学期4回、3学期2回
中学2年生対象 2学期2回、3学期2回
- メルボルン交換留学生の茶道教室を開催。
- 育友会による校内緑化支援 憩いの庭の完成
- 〃 生徒活動支援(クラブ活動、文化鑑賞)
- 育友会執行部との意見交換会を実施
|